伝統の一戦で悔しい敗戦、グランドスラム達成ならず/関東学生秋季1部リーグ戦

2012.09.13
 伝統の早大戦が幕を開けた。全勝対決で今回の試合を取れば優勝が確定する大事な一戦。前半で大きくリードを奪われ窮地に立たされた明大であったが粘りを見せる。しかし最後は勢いのあった早大に押され敗戦を喫した。この結果2年連続グランドスラム達成の夢は幕を閉じた。

 早大の勢いを止めることができなかった。1番で出場した岡田峻(商2=愛工大名電)は前半から大きくリードを奪われ早大を追う立場になる。途中挽回を見せるが最後は早大に逃げられ初戦を奪われる。2番手に明大のエース神巧也(政経2=青森山田)が登場したが、腰のケガの影響もあって思うようなプレーができない。1セット目から苦戦を強いられるがエースの意地で途中巻き返す。しかし早大の猛攻に耐え切れず、神も敗戦を喫した。早大の流れを断ち切りたかった明大は次に横山輝(政経3=大阪桐蔭)を起用。重圧のかかる場面でもカウンターなどで早大を突き放し1ゲーム目を奪取。明大の流れになりつつあると思ったが早大も反撃を始める。勢いを取り戻し始めた早大にまたしても追い抜かれ、終わってみるとスコアは1-3。秋季リーグで優勝するためにもう負けは許されない。そこでバトンは平野友樹(商2=野田学園)・横山組へ。新しく組まれたペアであったために実力は未知数であったが、前半から快調な滑り出しだった。1ゲーム目は大差をつけて奪取したが早大も連携の取れたプレーで反撃を見せる。ポイントの取り合いで接戦になり、カウント2-2で迎えた最終ゲーム。両校一歩も譲らないゲーム展開であったが明大が見事マッチポイントを奪い取り勝利を届けた。1勝収めてもなおピンチの状況で今大会無敗の松下海輝(商1=希望ヶ丘)へ。序盤からいつも通りの丁寧な卓球で確実にポイントを重ね先にリードを奪う。途中早大も同点に追い付くが松下海の勢いは止まらず、3-1で白星を飾りいい流れをつくった。そして出番は明大の主軸の平野に回ってくる。スタートから積極的な攻撃を繰り出す平野。対する早大も安定した攻撃で迎え撃ち、1ゲーム目は早大に奪い取られてしまう。しかし次のゲームでは長いジュースを平野が制して同点に持っていく展開に。だが最後まで早大の勢いに歯止めがかからず、悔しい敗戦となった。

 試合を終えて田崎俊雄監督は「今回は負けるべくして負けた。連勝が止まって残念だがどんなに強くても負ける時がある。明日からの行動や生活が大切になってくると思う」。またグランドスラムが達成できなかったことについて根田雄一主将(営4=仙台育英)は「グランドスラムを達成できなかったのは悔しい」とこれまで偉業達成を重視していた分負けた時の反動は大きい。今回は悔しさ残る敗戦となってしまったがその分課題も見つかった。その課題を一つ一つこなして、後の大会で明大の反撃を見せてほしい。新たなる飛躍に向けて選手たちはこれからも日々全力でラケットを振り、次は挑戦者として新たなドラマをつくっていくであろう。

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◆9・13 専大戦:15:00~
≫会場アクセス
・代々木第二体育館
――JR山手線「原宿駅」より徒歩5分
   東京メトロ千代田線「明治神宮前駅」より徒歩5分

※入場料無料