秋季リーグ戦開幕Ⅶ~最後のリーグ戦に懸ける思い――根田雄一~
水谷隼選手(現スヴェンソン)の跡を継ぎ、主将になった根田雄一(営4=仙台育英)。昨年達成したグランドスラムを今年もできなければ、やはり水谷選手頼みのチームだったと言われてしまう。明大卓球部にとって勝負の1年。主将としてそんなプレッシャーや責任を一身に背負ってきた。
明大に入学して早3年半。1年生の春からリーグ戦のレギュラーに抜てきされた期待のルーキーは今や主将としてチームを引っ張る立場になった。優しい性格なだけに、チームの矢面に立つのは楽な仕事ではなかったはずだ。後輩たちをしかるのは「つらい」と言う。だが、同時にそれを受け入れ、自分を信じてついてきてくれるチームメイトへの感謝も忘れない。試行錯誤の毎日だが、根田らしいキャプテンシーでチームの先頭に立ってきた。
明大に入学して早3年半。1年生の春からリーグ戦のレギュラーに抜てきされた期待のルーキーは今や主将としてチームを引っ張る立場になった。優しい性格なだけに、チームの矢面に立つのは楽な仕事ではなかったはずだ。後輩たちをしかるのは「つらい」と言う。だが、同時にそれを受け入れ、自分を信じてついてきてくれるチームメイトへの感謝も忘れない。試行錯誤の毎日だが、根田らしいキャプテンシーでチームの先頭に立ってきた。

今年は、関東学生選手権で自身最高となる7位に入り、競技面も充実。昨年1年間はランク入り(ベスト16入り)もままならない時期が続いたが、主将としての責任感もあってか本来の強さを取り戻している。現在行われている秋季リーグ戦ではラストにオーダーされることが多く、7日の駒大戦では3-3の接戦となった試合に決着をつけた。プレッシャーのかかる大事な場面も安心して任せられる存在だ。
勝つうれしさも負ける悔しさも両方知っている。1年時にはインカレと秋季リーグ戦の優勝を経験したが、翌年は団体戦無冠。特に6連覇を逃した秋季リーグ戦の直後、チームは失意の中にいた。だからこそ、2年連続のグランドスラムに王手をかけても決して油断はしない。「一戦一戦、大切に戦う」「チャレンジャー精神を忘れずに」という言葉がいつも出る。

「(グランドスラムまで)あと1回なので自分もチームも全力で頑張りたい」。根田にとって学生最後の団体戦でもあるこのリーグ戦。いい思い出も悔しい思い出も全てが詰まる舞台で最後に味わう優勝の喜びは格別に違いない。
◆根田雄一 ねだゆういち 営4 仙台育英高出 174㎝・72㎏
関東大学リーグ12勝6敗(9、10、11年春・秋、12年春通算)。
関東学生選手権では、12年シングルス7位、11年ダブルス準優勝。
10・ 11年全日本学生選手権ダブルス準優勝。
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