正念場に強い明治、苦しい試合を乗り越え白星/関東学生秋季1部リーグ戦

2012.09.11
 秋季リーグ3日目。2試合とも気の抜けない展開が続いた試合であった。しかし最後は王者の意地を見せる。2試合とも勝利をもぎ取ったが不安が残る試合であった。

[日大戦]
 快調な滑り出しだった。1番手で出場した神巧也(政経2=青森山田)は非の打ち所がないプレーで試合を進め、ストレート勝ちで好スタートを切った。しかしいい流れはつながらない。2番手で森聡詩(営2=東山)が2年振りの団体戦の舞台に立ったが、思うようなプレーができずストレート負けを喫する。反撃を見せたかった明大。この状況で登場した横山輝(政経3=大阪桐蔭)は1ゲーム目を大差で奪取。しかしそれ以降のゲームで相手の猛攻に耐え切れず、ゲームを奪われ1-3の悔しい結果になった。大事な場面で神・平野友樹(商2=野田学園)組に回る。とにかく先制したかったが1ゲーム目を奪われた神・平野組。しかし明大ゴールデンペアも黙ってはいなかった。2ゲーム目以降調子を取戻し始め、終わってみるとスコアは3-1。うまく次にバトンをつないだ。いい流れを引き継いだ平野。1ゲーム目は奪われたが2ゲーム目以降で取り返し、3-1で王手をかけた。最後の大事な場面を任されたのは松下海輝(商1=希望ヶ丘)。どんな状況でも丁寧な卓球で確実にポイントを稼ぎ、3-0の快勝を収めて初戦の日大を下した。

[駒大戦]
 緊張が最高潮まで達した試合だった。明大の1番を任されたのは日大戦でストレート勝ちの神。駒大戦でもその勢いは止まることを知らず、3-0で勝利。その勢いに乗りたかった中尾泰朗(商3=福井商)だが試合中ミスが目立ち、0-3のストレート負けを喫してしまった。同点で回ってきたのは横山輝(政経3=大阪桐蔭)。勢いをつけたかった横山は1ゲーム目を先取。しかし、駒大に勢いが出始め連続でゲームを奪われた。最後まで食らい付きたかったが1-3で勝利を逃す。またしても大事な場面で順番は神・平野組。日大戦では持ち前のコンビネーションで快勝を収めた。しかし、ポイントの奪い合いで接戦が展開された。カウント2-2で相手にマッチポイントのチャンスを許す。最後まで粘りを見せた神・平野組だが最後マッチポイントを奪われ2-3で敗北。次負けたら明治の敗北が決定する。この重圧のかかる試合でも松下海は丁寧な卓球で相手を突き放し、3-0という結果で堅実に自分の仕事を果たした。しかしピンチはまだ続いている。この場面でも平野は1ゲーム目から攻守のバランスがとれたプレーで相手を翻弄。その勢いは最後まで途切れず、ストレート勝ち。明大の主軸としての実力を見せつけた。そして勝敗の行方は最終ゲームへ持ち越される。勝敗を決める場面で根田雄一主将(営4=仙台育英)がラケットを握った。好調なスタートを見せ、連続でゲームを奪う。3ゲーム目は相手に取られたのだが最後は押し切って、3-1でチームを勝利へと導いた。

 試合を終えて根田主将は「絶対4-0で勝てるわけじゃないので、チームで4点取ることが大事だと思う」とチームでカバーし合い勝つことの大事さを語った。リーグ戦も残り2日。次からは会場が変わり、これまでとは違った環境で戦うことになる。厳しい戦いになるかもしれない。しかし王者のチーム力でどんな厳しい試合も乗り越えてもらいたい。栄冠を手にするまで負けられない。

◎応援に行こう!!
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◆9・12 早大戦:11:00~
≫会場アクセス
・代々木第2体育館
――JR山手線「原宿駅」より徒歩10分

※入場料無料