秋季リーグ戦開幕Ⅲ~スタイルチェンジで活躍誓う――横山輝~
レギュラーとして今では押しも押されぬ存在になった横山輝(政経3=大阪桐蔭)。だが、ここまでの道のりは紆余(うよ)曲折の連続だった。
技術はあるのに、結果が出ない。課題は、練習の成果を試合で出し切れない精神面のもろさにあった。入学から1年半。同級生や後輩が結果を残していく中で、1人もがく時期が続いた。決定的だったのは2年の夏。全日本学生選手権の予選で敗れ、シングルスの出場を逃した。「あの時、自分は変わらないといけないと思った」。シングルスの悔しさを晴らすように、本戦では桑田晋一郎(営3=野田学園)と組むダブルスでノーシードから勝ち上がり4位入賞を果たした。それでも手放しには喜べなかった。占めていたのは、ダブルスのうれしさよりも本戦に進めなかったシングルスの悔しさ。「ダブルスだけじゃチームからは認められない」とさらに自分を追い込んだ。
技術はあるのに、結果が出ない。課題は、練習の成果を試合で出し切れない精神面のもろさにあった。入学から1年半。同級生や後輩が結果を残していく中で、1人もがく時期が続いた。決定的だったのは2年の夏。全日本学生選手権の予選で敗れ、シングルスの出場を逃した。「あの時、自分は変わらないといけないと思った」。シングルスの悔しさを晴らすように、本戦では桑田晋一郎(営3=野田学園)と組むダブルスでノーシードから勝ち上がり4位入賞を果たした。それでも手放しには喜べなかった。占めていたのは、ダブルスのうれしさよりも本戦に進めなかったシングルスの悔しさ。「ダブルスだけじゃチームからは認められない」とさらに自分を追い込んだ。
さらに、プレースタイルの弱点とも真正面から向き合った。導き出した答えは、「自分から仕掛ける、攻めのスタイル」。相手のミスを待つのではなく、自ら攻める攻撃的なスタイルを目指した。「もともと感覚は良い」(田崎俊雄監督)と言われていただけに新しいスタイルに慣れるのにも、そう時間はかからなかった。3月の東京選手権ではエースの神巧也(政経2=青森山田)に次ぐ好成績。結果に比例するように自信も芽生え、試合でも臆することなく力が出せるようになった。そして、部内の競争を勝ち抜き、レギュラーの一角に食い込むと春季リーグの日大戦でデビューを飾る。初出場とは思えない落ち着きで勝利をつかむと、無傷の4連勝で殊勲賞も獲得。鮮烈なデビューを果たした。自信と実績を積み重ね、精神面が課題と言われた頃の姿はもうない。周り道はしたが、今ではチームに欠かせない存在だ。
「せっかく声を掛けてもらってこの大学に来たのに全然勝てなくて情けなかった。今年こそって思いがある」。春季リーグ戦で優勝した後、こう語った。今年に懸ける思いは誰よりも強かった。決意を新たに始まった1年。昨年まで応援する側だった団体戦では春に続いて夏のインカレもレギュラーとして優勝を味わった。あとはグランドスラムの懸かる秋季リーグ戦の優勝を残すのみだ。
◆横山輝 よこやまあきら 政経3 大阪桐蔭高出 176㎝・70㎏
関東大学リーグ戦4勝0敗(12年春)。
12年関東学生選手権ダブルスベスト8。
11年全日本学生選手権ダブルスベスト4。
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