金子、平井、関根が優勝!チームは6位/日本学生選手権
得点を取るべき人が取れていない。初日は明大にとって不発の1日に。総合優勝を目標とするチームには痛すぎる総合7位で終えた。
気持ちを切り替え臨んだ2日目。さっそく女子200m自由形で関根理沙(営1=神奈川総合)が決めた。前半から積極的に攻めるレースを展開した決勝。ラスト15mまで3人で横並びのトップ争いを繰り広げた。最後は橋口(鹿屋体大)、そして同世代のライバルである高野(同大)に先着を許したものの、不調の中で結果を残した関根。レース後、表彰台では満面の笑みを見せ「こうしてもう一度笑えたのも、チームや支えてくれた人みんなのおかげ」と感謝の気持ちも忘れなかった。
その後は関根のメダルを機に明大に流れが来た。100mバタフライB決勝では元井健吾(法4=春日部共栄)が4年生の意地を見せつけ、自己ベストの2位。前半からハイペースで突っ込んだが、最後までピッチが落ちることはなかった。タッチしてタイムを確認すると、うれしさ溢れるガッツポーズ。予選より0.5秒タイムを上げ、勝負強さを発揮した。また、200m個人メドレーでも伊与部嵩(商4=湘南工科大付)が3位入賞。堀畑(日体大)、森(法大)といったメドレーを代表する選手を相手に、背泳ぎを専門とする伊与部がタッチ差の勝負まで持ち込んだ。
最高潮のボルテージで迎えた最終種目のメドレーリレー。一泳の工藤から受け継いだ平泳ぎの金子は力強いストロークで前を追った。三泳バタフライの元井が持ち前のスピードで順位を上げると、アンカー益田浩平主将(商4=淑徳巣鴨)が最後まで粘り5位でフィニッシュ。先着した法大の引継ぎ失敗により4位入賞を果たした。このレースが現役引退レースとなった元井。プールから上がると「今日ほど楽しくレースができた日はない」と弾ける笑顔を見せた。アンカーを務めた益田主将も「メダルを取れなかった悔しさはあるが、このメンバーで最高のレースができた」と納得の様子。
ここにきてようやく4年生の本来の力が垣間見えた2日目であった。
レース最終日。この日、明大を勢いづかせたのは黄金ルーキーの活躍だった。1500m自由形決勝で同種目短水路の日本記録保持者である平井彬嗣(政経1=市立船橋)が中盤からトップに躍り出る。そのまま他選手の追随を許さずに優勝を果たし「このレースは山本さん(鹿屋体大)に勝てれば良かった。
今年の総合順位は昨年より2つ順位を落とし6位。悔しい結果に終わったが、ルーキーの活躍など来年が楽しみになる内容だった。これで4年生は引退となり、新チームとして始動する。2、3年生は4年生の跡を引き継ぎ来年のインカレに向け引っ張っていってくれるに違いない。悲願の日本一へ。明大水泳部がまた新たな一歩を踏み出した。
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