見事な逆転劇でリーグ戦初勝利を収める/関東大学1部リーグ戦

 昨年4位の大東大との一戦。第3クォーターで9点差をつけられるも、第4クォーターで怒とうの攻撃を見せた明大。欲しかった1勝をやっとのことでつかみ取った。

 スターターは、安藤誓哉(情コミ2=明成)、目健人(政経3=京北)、中東泰斗(文2=光泉)、西川貴之(情コミ3=東海大附四)、皆川徹(営2=京北)。 

 見事な逆転劇だった。前半こそ「我慢、我慢の試合だった」(塚本清彦ヘッドコーチ)が、後半に入ると明大の攻撃に勢いが出始める。

 第3クォーターは、ハーフタイムでの指示が生きた。「オフェンスリバウンドを取ったらもっと攻めろと言った」(塚本ヘッドコーチ)と試合前のミーティングでも出ていた課題を再確認させた。すると、西川、皆川、中東が連続でオフェンスリバウンドを押さえ、ファールをもらう。開始2分で2点ビハインドから4点差をつけるも、その後は単発になってしまった明大。すると、残り6分、大東大の主将・岸本の3Pシュートとバスケットカウントを連続で決められると大東大に流れが傾く。残り1分にも岸本(大東大)を止められず得点を許し、40―49で勝敗の行方は最終クォーターへ。

 第4クォーターは、ゲームキャプテン・安藤の独壇場だった。残り5分半、48―52から安藤が連続でカットインから得点し、大東大はたまらずタイムアウト。しかし、安藤の勢いはとどまることを知らない。直後に3Pシュートを沈め勝ち越すと、残り2分にも3Pシュートを決め60―56とする。「自分がやってやろうと思った」と安藤は第4クォーターだけで12得点を挙げる活躍を見せる。残り40秒には、西川が試合を決定づけるバスケットカウントを決め、見事な逆転劇で初勝利をつかみ取った。

 2週目にして初勝利を挙げた明大。先週の東海大戦、今週の筑波大戦と競った試合を勝ち切ることができなかったが「勝ち方が少しずつ分かってきた」(中東)と試合の中で選手たちは成長を見せている。

 中でも、試合前のミーティングでの課題をこなせたことが勝ちへとつながったのではないだろうか。1試合平均で約20点を挙げている大東大の主将・岸本を10点台に抑えること、オフェンスリバウンドを押さえた後のセカンドチャンスをどう決めるか、この2つが今試合のキーポイントであった。岸本(大東大)とマッチアップした安藤は「試合中にずっと意識していた。勢いに乗ると止められないから、ボールをもらう前にプレッシャーを与えた」ことで、10点台に抑えることに成功した。リバウンドに関しても、押さえた後で中東、皆川らがゴール下で果敢に攻めたことでフリースローを獲得することができた。すべきことがすることができたのが今試合での勝利につながっている。

 「1勝できたことで気持ちの面ではリフレッシュできた」(安藤)と、若いチームなだけにこの1勝は気持ちの面で大きくプラスに作用する。まだまだ先は長いリーグ戦。それだけにこの1勝が選手たちに与える影響は大きなものとなりそうだ。