東海大との大熱戦を制し連勝/関東学生秋季1部リーグ戦

2012.09.10



 1点を争う好ゲームを制した。上位進出に向け前半のヤマ場となったこの試合。一時は逆転を許すも「チームが一体となった」(横田健嗣主将・商4=藤代紫水)と粘りを見せて見事に26-25で勝利。2勝2敗と星を五分に戻した。

 この日も「昨日と同じく好調な滑り出しができてうまく試合が進められた」(池辺大貴・政経3=藤代紫水)と立ち上がりから流れをつかんだ。ディフェンスで良く足が動き得意の速攻から次々と得点を重ね8-2とリードを奪う。それでも松本勇監督が「楽にいくとは思っていなかった」と述べるように東海大も早いパス回しからペースをつかみ徐々に点差を縮められる。エース池辺の負傷でセットオフェンスでの得点が減るもののディフェンスで粘り前半は15-12で折り返す。

 後半の立ち上がりは苦しむ。ディフェンスで前半の様な動きが見られず相手に間を割られるシーンが目立ちだすと、得点もストップし東海大が5分過ぎから5連打。逆転を許してしまう。完全に流れは東海大だったが「60分間プレーをすれば相手に流れが行くこともあるし逆転された時にもみんなで我慢して守れた」(横田主将)と明大も必死に食らい付く。その後は一進一退の展開に。後半の立ち上がりはほとんど点を取れていなかったが、堤由貴(営2=洛北)と大倉有勲(商3=北陸)がセットオフェンスで奮闘する。残り1分半、同点の場面で明大はタイムアウトを取る。絶対に得点が必要なこの場面で堤がロングシュートを突き刺し勝ち越しに成功。その後の相手の攻撃を身体を張ったディフェンスでしのぎ試合終了。選手全員が拳を突き上げて喜びを表した。

 最後の最後まで気を抜くことのできない一戦だったが「この一勝は大きい」(横田主将)と貴重な白星を手に入れた。「後半ペースダウンしてしまっている」(松本監督)という課題は残ったが選手たちの表情は明るかった。来週の2戦はともにやや格下となる相手だけに「しっかり内容も伴った上で勝ち」(池辺)が求められる。「春はここから勢いつけて3位になれた。このまま突き進みたい」(横田主将)。明大の巻き返しはここからだ。

試合後のコメント
松本監督
「楽にいくとは思ってなかったけど最後まで疲れた。これまでの試合と比べていい試合になった。後半にペースダウンしてしまい、持久力がまだ課題として残ったが、勝負所を我慢強く守れたのが勝因。得点は池辺が抜けてから少しキツイ時間もあってけど堤がその穴をよく埋めてくれた。大倉も復調してきたし、最後の3連戦までにオフェンスも仕上げていかねばならない。(来週の2試合に向けては)最後の3戦に向けて実践できることをやりしっかり勝ちにいく」

横田主将
「接戦をものにできて、連勝できた。この一勝は大きい。60分間プレーをすれば相手に流れが行くこともあるし逆転された時にもみんなで我慢して守れた。チームが一体となった。(池辺が抜けても)ベンチのメンバーも同じ練習をやってきているので問題ない。春はここから勢いつけて3位になれた。このまま突き進みたい。(今後は)最後の3連戦に向けてしっかりやっていきたい」

池辺
「昨日と同じく好調な滑り出しができてうまく試合が進められた。4試合を終えて後半ペースダウンしてしまっていること。今日勝てたことは、順位を大きく左右する意味で大事な試合なのでああいう状況になって勝ち切れたことはいい経験になった。(今季も自分のマークはきちいが)その分スペースができるし、そこを利用すればどこかで絶対にずれる。全員が一体となって攻めればオフェンスをして機能すると思う。相手を見るのはあれだが僕らの一番の戦いは最後の3戦。そこに向けて照準を合わせることが重要。そのために来週の試合も実戦でしか試せないこともたくさんあるし、しっかり内容も伴った上で勝ちたいです」

大倉
「今までも前半リードしている試合が多かったが、前半も立ち上がりが悪かった。そこら辺の課題は、今日はクリアできたと思う。でもせっかく前半の立ち上がりに大差をつけたのにそれをコンスタントに積み重ねられない。悪い流れのときにいかに早く区切って、自分たちの展開にもっていけるように、悪い流れをすぐ断ち切れるようにというのが課題だった。まだ直さないといけない。春も4年生がいない新チームで、開幕から2戦落として、課題点とかを自分たちで話し合って練習に戻って直していった。それで勝っていって早稲田とかにも勝てた。今秋も、形は違えど4年生が戻ってきてまた新しいチームになっているから、今も同じように2戦落として悪いところ見つけて、修正しながらやっていく。春以上の結果を求めたい」