後半まで競るも一歩及ばず、開幕3連敗/関東大学1部リーグ戦

 昨年5位の筑波大と対戦した明大。互角の戦いとなるも、第4クォーターの残り2分に点差をつけられ目前で勝利を逃した。

 第1クォーター、C(センター)の皆川徹(営2=京北)が強引に押し込んで連続得点を挙げると、途中交代の土井慧吾(政経2=日本学園)が躍動。自軍のゴール下でディフェンスリバウンドを押さえ、約4分半もの間、筑波大を無得点に抑える。残り2分に2本の3Pシュートを許すも、1点リードで第1クォーターを終える。

 第2クォーターはなかなか点差が広がらない。逆転された直後の残り4分、安藤誓哉(情コミ2=明成)がターンオーバーを犯し嫌な空気が流れる。しかし、目健人(政経3=京北)が3Pシュートとジャンパーで連続得点を決め、チームを持ち直す。その後は、ゾーンディフェンスを展開し相手にプレッシャーをかけ、悪い流れを断ち切る。

 第3クォーターは明大の高さが生きる。皆川、土井、中東泰斗(文2=光泉)がインサイドを制覇し、筑波大からリバウンドをもぎ取る。筑波大はアウトサイドからしかシュートが打てず、得点が伸びない。しかし、決定機を生かせない明大。結局点差を広げられないまま第3クォーターを終える。

 第4クォーター、序盤はシーソーゲームとなるも、残り1分50秒、笹山(筑波大)にバスケットカウントを決められ、筑波大に5点差をつけられてしまう。明大はシューターの水口雅也(法2=福岡大大濠)を投入し3Pシュートでの得点を狙うも、残された時間は少なく万事休す。勝利を目前でつかみ損ねてしまった。

 2、3年生が主体のチームでは「経験」が大きな課題となる。「若いと自分が、自分がというプレーになってしまう。いかにチームとしての動きができるか」(塚本清彦ヘッドコーチ)がチームの成長には欠かせない。1日2日で克服できる課題とは言えないが、長い目で見た成長が、いまの明大には必要なようだ。

ハードスケジュールをこなす明大
 青学大相模原体育館での第1試合を12時半に終えた明大は、約1時間半の移動後に15時から御茶ノ水で練習試合を行った。とにかく試合をこなしたいという塚本ヘッドコーチの考えだ。「いまの明大は来年も同じスタメンで試合ができる」(塚本ヘッドコーチ)。だからこそ、リーグ戦の1試合だけに目を向けてはいられない。疲れは見えるものの、試合後のミーティングでは今日の試合の反省と明日の試合に向けて対策を練った。こうして明大バスケ部の1日が終わった。

コーチ・選手のコメント
塚本ヘッドコーチ
「徹(皆川)や土井がいい動きをしてくれた。土井のおかげで、徹(皆川)を休ませることもできた。けれども、今日は西川のディフェンスが悪かった。(チームとしては)ボールがよく飛ぶようになってきている。筑波を相手にこれだけの試合ができれば、同じような戦力の大学とは渡り合っていける。(一つの大学と2試合やるから)次の試合でやり返すことができればいい」

安藤
「(ミーティングについて)言われていることの原理はしっかり理解する場。(今日言われたことについて)ターンオーバーは出てしまうものだから、いかに少なくするかが大切になってくる。(明日の試合について)日曜に1勝できると、気持ちがかなり楽になってくる。今後を考えた上でも必ず勝ちたい。試合が終わったら必ず何かが出てくる。それを一つずつ克服していきたい」


「(3年生がほぼ最上級生となっていますが)上級生がいない分、気を遣わなくてやりやすいところがある。このチームは自分が若いということ知っている。だからこそ、チームとしてまとまろうという気持ちは強い。(明日の試合について)明日は必ず勝って勝率をタイに戻したい。明日勝たないと状況が悪くなることも考えられる。(コンスタントに3Pシュートを決めていますが)みんながつくってくれたスペースで決めているという感じ。みんなに打たせてもらっているという気持ちが強い」

西川貴之(情コミ3=東海大附四)
「(今日の試合について)プレッシャーをかけなければいけないところでかけることができなかった。離したときに打たれたり、いいポジションを取ることができなかった。(3年生がほぼ最上級生となっていますが)いないから勝てないということではなく、いないなりに勝てるように何ができるか考えている。1年生のころは自分のことで精一杯だったが、いまは3年生で話し合っている」

森山翔太(営3=市立船橋)
「(3年生がほぼ最上級生となっていますが)最初は自分たちが最上級生ということに慣れない部分があった。2年生の能力が高いから、プレーで伝えることは少ないと思うけど、3年生の中で話し合って、どう引っ張っていくかを考えた。(リーグ戦が始まって)まだ慣れない部分はあるが、他の大学に負けているという感じはしない。でも、まだ勝ち方を知らないという部分がある。勝ち切れないところをこれから何とかしていきたい」