明大から3選手が完走! 昨シーズンを上回る/全日本大学対抗
上位入賞こそ及ばなかったが、明大から3選手が完走を果たした。明大トップでフィニッシュした西沢倭義(農3=北桑田)は18位でポイントも獲得。「3人完走するのは最低条件」(西沢)と悔しさをにじませたが、昨年以上の結果に成長の兆しを見せた。
スタート直後まさかの事態が起こった。エース的存在として期待された金井誠人(法2=日大豊山)が朝日大の選手の落車に巻き込まれてしまう。そして、そのまま自転車交換を行いレースに復帰。しかし集団に追い付こうとするものの、その差を埋めることができずにタイムアウトとなってしまった。昨年明大唯一の完走を果たした末永周平(政経3=東北)も、中盤に9人の先頭集団の中でレースを展開。しかし、その集団から脱落するとそのままペースを落とし、完走とは至らなかった。
入賞に期待が懸かる西沢は、レース中盤にできた逃げに付いていくことができない。しかし、集団に残った西沢はそこで最後のスプリントに備える。「スプリントには自信があったので、走っている集団の中でトップになれる自信はあった」と西沢。逃げ集団を追えなかったことに後悔を残したが、18位でポイントを奪いチームに貢献した。そして、ルーキーの帖地森(営1=北桑田)が来季につながる完走を見せる。「完走したが西沢さんのアシストができなかった。それだけが悔しい」(帖地)。しかし、初のインカレの大舞台で走り切れたことは大きな収穫となったことは間違いない。そして3人目には鈴木快が40着目でゴール。昨年は序盤でタイムアウトに終わったが、1年間の成長を大舞台で発揮した。

昨年果たせなかった完走を決めた鈴木快
トラック競技を含めた総合成績はまずまずの10位で終了。「おととし、昨年、今年と段々成績は上がってきている。さらに上の成績を出したい」(西沢)。インカレ後からは西沢を主将に据えた新体制が始動する。さらなる高みを目指して、再び新たなるステージでと踏み出す。
試合後のコメント
西沢
「得点を取ることができて良かった。最後は点を取りにいくことだけを考えていた。(3選手が完走したが)メンバー的に見ても3人完走するのは最低限の条件だった。(完走できたことに関して)前の逃げ集団に入れたらベストだったが、それができなかったので悔しい。しかし、自分が出せる力は出すことができた。スプリントには自信があったので、走っている集団の中でトップになれる自信はあった。(インカレ後からは主将となるが)やはりおととし、去年、今年と段々成績は上がってきている。さらに上の成績を出したい。やっている者としては表彰台を狙っていかなければならない。来年は自分が表彰台に立って、チームを引っ張っていきたい」

ルーキーながら走り抜いた帖地
帖地
「完走したが西沢さんのアシストができなかった。それだけが悔しい。完走はうれしい。レース前から最後まで入賞させる選手というのを決めていた。それが西沢さん、末永さん、金井さんと自分だった。この4人が最低でも走り切るという形だった。(ルーキーながら完走を果たしたが)一応完走できたので来年につながると思う。来年はポイントを取りたい。(3選手が完走を決めたが)今日は走りながらコミュニケーションが取れていた。前半はチームプレーができていたと思う。(来年のインカレは)最低でも入賞。完走を基準にはしない。狙っていきたい」
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