攻守に精彩欠き開幕戦黒星を喫す/関東学生秋季1部リーグ戦

2012.09.02



 ついに開幕を迎えた秋季リーグ戦。春を3季連続3位と好成績で終え、秋はそれ以上の成績を狙っていきたい明大だった。しかし筑波大相手に完敗。黒星スタートなった。

 出だしからつまずく。高田剣(営4=明星)のミドルなどで先行するも、3分過ぎから得点がストップしてしまう。ディフェンス面でも相手エースを止められず2-6と苦しい展開に。それでもエース池辺大貴(政経3=藤代紫水)のロングシュートなどの4連続得点で同点に追い付く。しかし明大は「大事なところでミスが出てしまった」(池辺)と相手の退場時に得点を重ねることができず、リードを奪えない。ここから筑波大に流れが傾くかと思われたが4季連続得点王を狙う池辺の連続得点で食らい付き前半を何とか1点差で折り返す。

 前半の悪い流れを切り替えていきたい後半。しかしいきなりミスを連発し、筑波大ペースは変わらない。「ディフェンスで前に出られず相手にボールを回させてしまい間を割られてしまった」(松本勇監督)と失点が止まらず、10分過ぎには19―25と6点差を付けられてしまう。オフェンスでも池辺を中心に切り込んでシュートまで持ち込むも、相手キーパーの好セーブも重なり得点が伸びない。反撃していきたい20分を過ぎ、春に活躍を見せた寺津篤(農2=藤城紫水)などを投入しディフェンスは安定し出す。明大ペースに一気に持ち込みたいものの「シュートが入らな過ぎて手の施しようがなかった」(松本監督)と追い上げを見せることができず25―32で敗戦となった。

 優勝を狙うには痛過ぎる開幕戦の黒星。「今日ぐらいシュートが入らなかったらどこにも勝つことができない。次の国士大戦は明日なので技術云々はどうすることもできないので、気持ちの面で変わるしかない」(松本監督)と課題は山積みだ。それでも「明日からは全部勝つつもりでいくし、勝たなくてはいけない」(池辺)と次の試合に向け気持ちを切り替えている。明日の国士大戦は優勝争いに踏みとどまる大一番。リーグ序盤にして正念場となるだろう。

試合後のコメント
松本監督
「一線のディフェンスに対して攻め切れなった。対策はしていたんだけど相手のプレッシャーに負けてしまった。ディフェンス面でも前に出られず相手にボールを回させてしまい間を割られてしまった。前半のうちは食らい付いていけたが、シュートが入らな過ぎて手の施しようがなかった。今日ぐらいシュートが入らなかったらどこにも勝つことができない。次の国士大戦は明日なので技術云々はどうすることもできないので、気持ちの面で変わるしかない」

横田健嗣主将(商4=藤代紫水)
「立ち上がり先制されて、それでも前半は1点差で終われた。終盤のシュートミスから今日は負けてしまった。前半、ディフェンスが広がってしまっていた部分を修正して、まずは追い付いていこうとした。走れていたしノーマーク(シュート)の場面もつくれていた。今日はシュートが入らなかったことが全て。明日以降は、シュートさえ決められればいいと思う」

池辺
「初戦だったので勝ちたかったんですけど大事なところでミスが出てしまった。ミスが出てしまったから負けてしまった。勝つか負けるかはそこの差です。(今日の試合のターニングポイントは)明大に退場者が出た時です。そこまではシーソーゲームでいい試合でしたが退場者が出てからずるずるといってしまいました。シュートが入らなかったりミスが続いたり。今日負けてしまったのでこれからの試合は全部勝つつもりで。勝たなきゃいけない」

荻原良太(営3=駿台甲府)
「正直みんないろいろシュートもディフェンスも駄目でした。チームが一体となっていませんでした。前半は特にチーム全体で体が動いておらず、納得いきませんでした。明日の試合はみんなを引っ張っていきたい。自分も3年なのでリーダーシップをとっていきたいです」