
女子ダブルスカルが優勝/全日本大学選手権
男子は日大、女子は早大に及ばす総合優勝を逃した。明大は全12種目に出場し昨年を上回る7個のメダルを獲得。悲願の総合優勝とはならなかったが、部全体のレベルは確実に上がっている。
ニューヒロインの誕生だ。松岡結(文2=浦和一女子)と冨田千愛(政経1=米子東)の女子ダブルスカルが明大では唯一の優勝となった。最後まで逃げ切った。決勝戦でライバル早大を振り切るために選んだのは先行逃げ切り。狙い通り最初の500mで早大からリードを奪う。中盤以降は我慢比べ。他大から追い上げを受けつつも「背中を見せず逃げ切る」(冨田)理想のレース運びで、最初にゴールへと飛び込んだ。これが2人にとっては初めての日本一。「2人とも全国制覇をできなかったのがボートを続けることにつながった。すごくうれしい」(松岡)と顔をほころばせた。一方、早大の前に悔し涙を飲んだ艇も。昨年創部初の優勝を飾った女子舵手なしクォドルプルは後半、追い上げに耐え切れず2位。早大に昨年の自分たちを見ているかのような逆転劇を許してしまう。とはいえ、女子部の成績は早大にあと一歩のところまで来ている。総合優勝に近づきつつある。
男子は2位が3艇と健闘した。それでも「悔しいというか、またかという感じ」(山野剛毅・農3=西市)と言うように、日大に1位を譲った悔しさが勝る。今年は例年よりもインカレへの動き出しが早かった。エルゴで一定以上のタイムを出せなければインカレ出場はさせないと厳しい条件を課すこともあった。すると、タイムは平均で1.5秒上がった。勝つためには苦しい練習にも耐えた。
その努力でも総合優勝には届かない。だが「何か方法は必ずある」と角久仁夫監督は言う。手応えをつかんだクルーも多い中で、次の一歩をどう踏み出すか注目だ。
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