夏合宿最終戦を大勝で飾り対抗戦へ/練習試合
アップの段階で、筑波戦を欠場した竹内健人(営4=天理)の掛け声がグラウンドに響き渡る。それがチーム全体に波及し、今日の試合に対する気持ちの高さを表していた。筑波大戦とは違う試合の入り方に見えたが、先制点は同大。明治のハイパントをキャッチした相手CTBがそのままディフェンスが整う前に、走り切ってトライを決めた。開始5分といきなりの失点だったが、その直後の「落ち着こう」という竹内の声掛けが効いたのかしっかりとディフェンスを立て直す。すると、明治が素早い球出しから波状攻撃。同大がたまらず反則をすると、明治得意のモールで前進し最後は右PR榎真生(政経4=流経大柏)がサイドから押し込む。染山の代わりに出場したSO幸重記(文3=大分舞鶴)が、コンバージョンキックも成功させ早々に逆転した。来ると分かっていても止められない明治のモールは、直後にも追加点を奪い12-7。また、最近の試合ではFLでの出場だったNo.8堀江恭佑(商4=東京)のアタックがさえわたりさらに差をつけた。堀江は合計3本のトライだけに限らず力強い動きで何度もチャンスをつくる。終盤、ディフェンスの足が止まったことから2トライ目を奪われるが、幾度となくピンチをしのぎ切った明治が、21点のリードで試合を折り返す。
11トライを奪い、合宿最後を勝利で締めくくったことは今後につながるだろう。しかし、前後半の立ち上がりの失点や、FW頼みのトライなど、まだ課題はある。対抗戦初戦の立大戦までちょうど3週間。長いようで短いこの準備期間にできることはあまり多くない。合宿の終わりは、対抗戦へのラストスパートの始まりでもある。
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