2年連続の入賞者なし 厳しい結果に/全日本学生選手権

2012.08.27
 大阪・堺市金岡公園体育館で全日本学生選手権が行われた。1年で最も多くの選手がエントリーするこの大会。フリースタイル、グレコローマンスタイルともに最高成績はベスト16。2年連続で入賞者なしに終わった。

 フリースタイルで最高成績を残したのは66kg級の笠岡涼太主将(農4=添上)と、同じく66kg級の奥村洋介(法4=向上)。2人とも危なげなく4回戦まで進出し、日体大の選手との対決を迎えた。笠岡は第1ピリオド、均衡した展開から1分10秒にバックを取られ1ポイントを奪われる。その後も2ポイントを奪われ、このピリオドを0―3で落とす。第2ピリオドは45秒に2ポイントを先制される。終了間際の1分50秒にバックを取るもそのまま試合は終了。奥村は第1ピリオドを0―1で落とすも、第2ピリオドは先制。善戦し、そのままピリオドを取るかと思われたが、最後の最後に投げられ、その流れからフォール負けを喫した。
 その他にも60kg級の岡田尚幸(文4=山形市立商)は1回戦で負傷し、敗退。春の新人戦で優勝した60kg級の杉山雄介(商1=花咲徳栄)も2回戦敗退に終わった。60kg級・浅田光紀(営3=星城)は最短フォール賞を受賞したものの、2回戦敗退。厳しい戦いを強いられた。

 グレコローマンスタイルは、昨年ベスト8の森田史惟(農3=館林)が棄権したこともあり、出場選手が6人。その中でもグレコローマンで安定して成績を残している遠藤彪梧(営2=向上)に注目が集まった。1回戦では、意外にも第3ピリオドまで持ち込まれ、苦戦するも勝利を挙げる。しかし迎えた2回戦でアクシデントは起きた。得意のグラウンドで投げ技を決め第1ピリオドを取る。第2ピリオドもリードする展開だったが、肩を負傷。この試合は何とか逃げ切るも翌日の試合は棄権し、3回戦敗退に終わった。3回戦の相手が結局優勝する音泉(日体大)であり、昨年の全日本選手権で完敗しているだけに再戦が期待されたが、残念な結果となってしまった。それでも遠藤は「全グレ(全日本大学グレコローマン選手権)は狙いにいきます」と語っており、次の大会には期待が持てそうだ。

 今大会は非常に悔しい結果に終わったが、まだ挽回するチャンスはある。全グレ、全日本大学選手権、下級生には新人戦もある。このままで終わるのは、上級生にとって寂し過ぎないか。何とか一つでも上を目指したい。