平井、初の五輪は15位
☆過去のコメント☆
五輪最終予選レース前
「OWSは泳力がすごくあっても勝てないところが最大の面白さ。場所が海、川、湖だったりでトップの選手が変わるし、水温も18~30度の間でやって3分の1の人が低体温症とか日射病になって棄権する。競泳みたいに同じコンディションでやるわけじゃない。この人が絶対に勝つっていうのがない。努力してる人が勝ちやすい競技。陸上の短距離で日本人が決勝に行くのはすごく難しいけど、マラソンだったらメダルを取っている人もいるから、その感覚と同じ。いかに自分の力を最後まで残していられるか、平常心でいられるかが大切。途中でどんなことがあっても結果の世界。
OWSは距離が長いから練習する回数も多いし、時間も長い。1人の大学生として遊びに行ったり学校に行く時間が減った。学生だけど学生じゃない立場でもあるから、そこの気持ちの切り替えが難しかった。でも結果を出したり、目標を達成したときのその人にしか分からない喜びがあるからここまで続けてこられた。自分は成り上がりたいっていうか、競技者として1番上のゴールは五輪というのがあるから、そこはクリアしようと思って大学に入った。自分は絶対できると思ってこれまでやってきた。
1人の大学生として海外に出て、日本の学生はすごく恵まれているということを実感する。イタリアは学生でバイトができないし、募集されていない。全部親の仕送りでやっている。日本は不景気って言われているけど、バイトもできるしブランドも持っているし飲み会にも行ける。不景気って言われてるけど、世界と比べたらそんなに不景気ではないし、恵まれてるなと思う。あと、日本の大学生は目標を持たなさ過ぎてる。良い大学に入るのが目標になっていて、その先のビジョンが見えていない人が多い。毎日が楽しければ良いやみたいな感じ。自分がやりたいこととか、こうなりたいとかそういうことに海外の人は多く時間を費やしている。自分の娯楽に費やすお金で海外に行って、もっと違うものを見てみると人としての幅が広がる。自分も競技をやっていなかったら分からないことだったし、本当にこの1年は自分にとって大きかった。
明大が好き。明大でこういう人もいるんだって知ってもらえるチャンスだし、逆に自分が明大生だから興味を持ってもらえるというのもある。“明大の平井”って認められたい。
正直、極端だけど五輪に出られなかったら人生の負け組だと思ってしまう。たかが五輪かもしれないけど、一つのことを続けて段階踏んで辿り着いてきたらそこを目指すのが当たり前。何が何でも達成したい。五輪出場も背負っているし、OWSという競技がどうなるのかも最初の五輪選手に懸かっている」
五輪出場決定後
「インターハイで優勝してからロンドン五輪を目指して、それをいろんな人に言ってきた。広報課のポスターも五輪出場が決まる前に作ってもらって、もし五輪に出られなかったら1年間五輪に出られなかった人として貼られるわけだから、そうやって自分を追い込んできた。これからはオリンピアンとして人生を生きていく。
自分は人よりも目標に対しての執着心がある。認めてくれなかった人たちに見返してやるっていう気持ちも強い。スランプは1回もない。つらかったり、上手くいかないことはたくさんあった。でもそのくらいつらいことがあったら次はきっと良いことがあるって前向きに考えるようにしてる。悪いことも良いことも結局はプラスマイナスゼロ。やっぱり五輪出場を決められたのは反骨心とか、そういう目標に対する執着心だと思う。人間気持ちが大切。
成功するためには、本気で思うこと。それを口に出したり、文章にしたりすることで行動も変わってくる。全てを懸けるつもりでやらなきゃいけない。何となくじゃできない」
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