勝負強さで全国の頂点狙う 桑山・寺下将ペア/インカレ事前取材

2012.08.02
 ピンチをチャンスに変えてきたのが桑山俊浩(農3=三重)・寺下将司(営4=市立小松)ペアだ。3番手として試合に出場することが多い彼らだが、常に強気なプレーが持ち味。決して弱気にならず、どんな球にも向かっていく桑山と相手の隙を見逃さず、鋭いボレーを繰り出す寺下将。後がない場面でも、攻めの姿勢を貫き幾度となくチームを救ってきた。そんな勝負強さも彼らの魅力だ。
 「3本が3本とも強い」と今井快幸主将(農4=三重)が言うように、明大のペアに力の差はほとんどない。むしろ「頼りにできる」(今井主将)とチームの支えとして活躍してきたのが桑山・寺下将ペアだ。「絶対勝ちたい」(桑山)。今年こそ全国の頂点へ。彼らの力強いプレーがチームに勝利を呼び込む。

☆選手のコメント☆
寺下将

「みんなモチベーションは上がってきていると思う。早大までは全勝で向かっていきたい。(今シーズン早大と競っているが)あっちもおそらく嫌がっていると思うし、こっちは向かって行けるので自分の力が出せると思う。後手にならないように。後は気持ちだけ。自分たちが勝つことができればチーム的にも大きいし、自分たちで何とか1勝したい。(早大攻略のカギは)自分自身が自信を持ってやること。(ここだけは負けないというところは)意外性。強い相手にはすごくいい力が出る。個人的な技術はみんなそれなりに持っているが、やはり爆発力がある。そこがチームの魅力だと思う。(インカレ前の練習は)就活と学校もあって全然できていない。できるときには体を動かすようにしている。体が動けば何とかなるかなという感じ(笑)。(昨年との違い)昨年と同じようなメンバーなので、それなりに1年経って試合を積んでいるし、それぞれ成長できたと思う。(インカレへ向けて)4年間あまり勝ってきていないし、最後に花を咲かせられればいいかなと思う。悔いのない試合で向かっていきたい」

桑山
「(チームの仕上がりは)テストもあったので練習できていない部分もある。暑さに慣れて集中力さえ持てばテニスは出来ると思う。集中力の面でどれだけ切り替えられるかが大事。(個人的な調子は)調子は悪くないし、気にはならないが本当に暑さがあるので。ダウンとか体のケアをしっかりして、意識高くやっていきたい。(ベスト4決めで早大戦だが)やっぱり嫌な部分はある。また違うところならもっと行けるんじゃないかとか思うこともある。でもあっちも絶対嫌だと思う。自分たちは向かっていくしかない。相手は実力的には上なので、どれだけ守りに入らずに攻めることができれば必ず勝機はある。一人一人がやるべきことをできればいける。(早大戦までは)そこで負けていたら話にならないというか。上2本は全国でもトップだから、やはり3-0で勝つことが目標。上2本は負けないだろうから、自分らが勝てば雰囲気も良くなるだろうし絶対勝ちたい。(やはり強力な2本は心強いか)思い切って自分たちが負けてもいいという気持ちでリラックスして試合に臨める。みんなとしても自分より弱い相手だからといっても、軽くやるというよりどんどんやってくれることを望んでいると思っている。(早大の印象は)やはり強い。実力的にはみんな同じようなレベルだが、前衛は白井も大熊も能口(早大)を嫌がっている。白井は元ペアだからばれているというのはあるが。自分は品川先輩(早大)に連続で勝っているので流れもいいし、もう一度やってみたいというのはある。(早大攻略のカギは)みんな守りに入らないこと。早大戦は逃げるテニスではなく全攻めの勢いでいってほしい。ロブで逃げたら勝つことはできない。(ここだけは負けないというのは)気楽さ。あっちはがちがちで絶対勝たないとという感じ。でもこっちは向かって行ける。(リーグ、東日本と接戦だが)早大とやっていて互角にやれているし、あっちも嫌だと思う。2日目の初っ端だし可能性はある。(せん滅戦は)どのペアも強いが全部倒さなくてはならない。やはり1ペア1ペア勝ちたい。最悪2勝1敗で回せれば可能性はある。そこから1本全員で倒しに行く気持ちでやりたい。(東で白井・堂野が優勝したが)本当に良かった。白井がちゃんと打って堂野が自分で前出て自分の好きなようにやってた。白井はどこの状況でも安定しているし、攻める時は攻める、守るときは守るといったメリハリがしっかりしている。それで堂野が自分のプレーしてくれたから優勝するぐらい強い。(2人の昨年との違いは)白井の調子がだいぶ安定しているのと、堂野が強くなった気がする。(堂野は)集中していたら本当に強い。あいつは見ていたら自分の世界に入っているなというのがすぐわかる。相手も、大熊・今井、白井・堂野には向かってくる気持ちで来ると思うので、こっちも引かずにやってくれれば互角に戦える。(最終的な目標は)やっぱり優勝したい。早大に勝ちたいということは優勝したいということ。今年はそういう思いが強い」

◆寺下 将司 てらしたまさし 営4 小松市立高出 180cm・79kg
◆桑山 俊浩 くわやまとしひろ 農3 三重高出 172cm・68㎏