8強進出ならず/全日本大学選抜金沢大会

2012.07.21
 今年で2回目となる全日本大学選抜金沢大会が行われた。この大会は2008年まで60回にわたり行われてきた全日本大学選抜七尾大会を前身とし、昨年から金沢市の卯辰山相撲場で開催されている。2年連続出場の明大は、団体予選1勝2敗に終わった。だが「春の二つ(宇和島、宇佐)よりは上向き」(守重佳昭監督)と収穫もあった。

 拓大、近大の上位校には0―5で敗れたが、金沢学大には4―1で快勝。昨年から団体戦のメンバーに入っている池尻実(政経3=柳学園)を欠いた中で、齋藤佑弥(政経1=兵庫私立市川)や福田皓也(商2=黒羽)が経験を積んだ。2人は、6月の東日本学生選手権には出場していない。小川清彦総監督は「選抜大会は代表して7人しか出ていないわけだから、経験して何を学ぶのか。どう稽古に生かすのか。これを生かせないのなら、新たな子にチャンスをやらなきゃいけない」と話した。チーム内の競争は激化している。

 6月の東日本学生選手権、そして今大会と取りこぼしは少なくなってきた。あとは上位校から1点でも多く得点をもぎ取りたい。そうなれば、秋に旋風を巻き起こす可能性は十分にある。

~試合後のコメント~
小川総監督

「池尻が故障でポイントゲッターを欠いた中での試合。福田は体つきが変わってきて、戦えるというのを感じられたのは収穫。武政は勝負強い。ムードがある。先鋒(せんぽう)の齋藤は1回戦良かったけどあとは消極的だった。消極的では勝てないと実感したと思う。小山はちょっと元気なかったかな。相撲がおとなしかった。拓大、近大に0―5だったのはいただけない。何とか1点でも2点でももぎ取ろうというね。チーム内の力の差はないから、十和田、リーグ戦で力を付けて11月のインカレにつなげていく。ベスト8、ベスト4狙えるように。試合の一番は大きい。選抜大会は代表して7人しか出ていないわけだから、経験して何を学ぶのか。どう稽古に生かすのか。これを生かせないのなら、新たな子にチャンスをやらなきゃいけない。自分が中心だという自覚を持てるか。4年から1年まで競争していくということ。1年生もこの夏越えれば。稽古は十分、相撲とれるから。競争が激しくなってくれば、池尻もうかうかできない」

守重監督
「春の二つ(宇和島、宇佐)よりは上向き。(拓大、近大に)0―5で負けているけど、ちょっといけるんじゃないかなというのが出てきた。春は力の差プラス気持ちの弱さで相手になっていなかったから。結果は厳しいけど、内容は良くなっている」

柏原匡詞主将(政経4=愛工大名電)
「東日本(学生選手権)前をピークにしていて、宇佐、宇和島では1勝もできなかった。今回とりあえず1勝できたのは良かった。近大とも0―5でしたけどちょっとの差。実力的な差というよりは、精神面の差かなと。1年生も主力になりつつあって、頑張っていると思います」

福田
「団体戦に出て1勝できたのは初めてだったので、勝つことができて自信になった。体重が増えて前に出られるようになったなと実感している。意識しているのはとにかく前に出ること。あとは体づくりが基本なので、そこは徹底してやっている。ここから秋に向けて、レギュラーになれるように歯食いしばって頑張るしかないと思ってます」