前野が明大新の快走!長距離の力見せた/明法定期戦

2012.07.16
 1年に1度行われる明法戦。この大会はその名の通り、明大と法大の2校だけの対抗戦だ。多くの大学が集まる大会とは違い、2大学の選手が大勢出場することができ、明大のさまざまな選手の気迫溢れる姿が見られる大会だ。

 1500mに出場した前野貴行(農2=須磨学園)が明大新の快走披露。序盤から積極的な走りでレースを引っ張り先頭に立つとこの勢いで先頭を最後まで後続に譲らずにフィニッシュ。「明大記録は狙ってはなく、結果として出たもの」と練習の成果が十分に発揮された。

 400mでは下田将(情コミ2=八頭)、徳永大地(政経3=岡山工)がワンツーフィニッシュ。下田は「1週間前くらいから調子が良かった」と関東インカレで入賞した法大の選手を抜いて1位を獲得。ベストも更新し、今後の活躍に期待が懸かる。

 そして注目の5000mは大江啓貴(政経4=須磨学園)が序盤から前に出て集団から抜け出し積極的な走りを見せる。しかし、レース中盤で失速し後退してしまう。一方で石間涼(情コミ3=浜松日体)、小川誉高(政経1=須磨学園)は安定したペースで先頭集団に立つ。4200m過ぎに石間が先頭に立つと、今まで粘っていた法大勢をみるみるうちに突き放し、ラスト1周でもさらにスパートする見事なレース展開で1位を獲得した。「自分のペースを守り、ラストまで力を出すことができた」と本人も納得の走りだった。

 総合した結果、得点で明大80点、法大97点で惜しくも敗れてしまった。しかし、長距離種目では全ての種目で1位を取り実力を発揮した。これから夏合宿も始まろうとしているがそこで練習を積み上げさらなる選手の飛躍に期待したい。