流経大に勝利する/関東大学春季大会
今回、一番の収穫はFW戦にあるといえるだろう。FWの強さが売りの流経大を相手に終始スクラムで圧倒できたことが大きい。この日、石原慎太郎(政経4=国学院久我山)に代わり、左PRを務めたのは須藤元樹(政経1=国学院久我山)。その須藤も弱冠1年生ながらチームに貢献した。また、この試合で得点のカギとなったのはラインアウトだ。SO染山茂範(政経4=佐賀工)のキックプレーも手伝い、前半7分に敵陣15mでラインアウトを獲得。モールへと展開しドライブしながらゴールへ詰め寄り、左LO友永恭平(政経4=常翔学園)が先制点とする。その後も前半30分、後半3分と同様のケースで追加点。相手ボールのラインアウトをスチールする場面もあり、セットプレーの安定感は完成されたものであった。
一方でディフェンスは明暗が見えた。アタックに数を割き過ぎた分、ディフェンスが手薄となったようだ。右CTB猿楽直希(政経4=東福岡)を筆頭に献身的なタックルが見られたが、流経大のレッグドライブにゲインされることがしばしばあった。前半19分には自らのファンブルで流れを譲るなど、悔しい形でこの試合の初失点を喫することに。また、最大のピンチは試合残り10分間。後半21分にトライされ28-12という局面で自陣深くにくぎ付けとなる。スクラムとランプレーを使い分ける流経大に、あわや失点という場面が多々あった。しかし、踏ん張りどころで守りに切り替え、何とかノーサイドまで持ち込む。それにより前後半で許したのは1トライずつと、後半の粘り強さが生きた。
帝京大が4戦全勝と関東大学春季大会の優勝が途絶えた。次点の早稲田・筑波大も3戦全勝でそれを追う形となり、関東大学対抗戦のチームが圧倒的な力を見せている。それに続けというわけではないが、やはり今大会を白星で締めくくりたい。次の相手は関東学大。昨年の主力が数多く抜けた相手に、どこまで自分たちのラグビーで圧倒できるか。春シーズンも終盤へと突入し、勢いづく明治に死角はない。
1.PR | 須藤 元樹(政経1=国学院久我山) |
9.SH | 山口 修平(政経3=佐賀工) |
16 | 牛原 寛章(政経2=佐賀工) ←2.石沢(後半24分) |
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2.HO | 石沢 敦(文4=国学院栃木) →16.牛原(後半24分) |
10.SO | 染山 茂範(政経4=佐賀工) |
17 | 光田 佳史(営4=大阪桐蔭) |
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3.PR | 榎 真生(政経4=流経大柏) |
11.WTB | 小澤 和人(営3=国学院久我山) |
18 | 前田 一平(情コミ4=東海大仰星) ←5.梁(前半27分) |
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4.LO | 友永 恭平(政経4=常翔学園) |
12.CTB | 西村 雄大(農3=高鍋) |
19 | 松橋 周平(政経1=市立船橋) |
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5.LO | 梁 哲盛(営4=大阪朝鮮) →18.前田一(前半27分) |
13.CTB | 猿楽 直希(政経4=東福岡) |
20 | 幸重 記(文3=大分舞鶴) |
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6.FL | 堀江 恭介(商4=東京) |
14.WTB | 加納 遼大(文2=常総学院) |
21 | 久保 勇介(政経2=佐賀工) |
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7.FL | 竹内 健人(営4=天理) |
15.FB | 高平 祐輝(法3=国学院久我山) |
22 | 齋藤 剛希(商1=筑紫) |
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8.No.8 | 古屋 直樹(商4=日川) |
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