最後まで粘り切れず、早大に悔しい敗戦/春季オープン戦

 最後の最後に勝敗が決まった。13-13の同点で迎えた最終第4クォーター。試合終了まで残り2秒で早大にフィールドゴールでの3点を許し、宿敵ビッグベアーズとの一戦は悔しい負け試合となった。

 新チームの度量が試されたこの試合。明大グリフィンズは試合開始直後のシリーズで早大ペースに飲まれた。QB#2杉浦祐治(文4=駒場学園)のパスは通じず、相手のインターセプトに遭うと、フィールドゴールを2度決められ6点を先行された。グリフィンズの攻撃となりRB#25小形亮介(政経3=日大三)がキックオフリターンで俊敏な動きを見せ大幅に陣地を回復すると、RB#33高松俊幸(政経4=駒場学園)は次々と敵を交わしそのままタッチダウンを奪った。続けてK#77坂井亮介(法4=法政二)がTFP(トライ・フォー・ポイント)も冷静に決め7-6と逆転に成功した。

 第2クォーターはDL#11北薗一磨(法2=明治学院)のブロックやRB#42宮野翔多(営4=駒場学園)のランなど個人技で流れを引き寄せた。杉浦からWR#1鈴木謙人(法4=明大中野)へのロングパスも成功し、そこから坂井が得意のキックで33ヤード地点からのFGを決めた。前半を良い流れで終えたいグリフィンズであったが、ファールをきっかけに逆にビッグベアーズに押し込まれる形となった。タッチダウンを決められると、結局計7点を取られ、大事な場面で粘り切れず逆転を許した。

 第3クォーターでも高松が果敢にボールを前に進めようとするが、敵陣に入るとランとパスがかみ合わない。嫌な流れが漂う中、ビッグベアーズのファールにも助けられ、坂井が27ヤードのFGを確実に決めて3点を追加。同点に追い付くことに成功した。

 続く最終第4クォーター。4thダウンでグリフィンズはパントを選択した。ここでビッグベアーズがファンブルし、リカバーに成功。攻撃権は再びグリフィンズに戻ったが、強烈なタックルを擁するビッグベアーズのDL陣を前に、最大のチャンスを生かし切れずに終わってしまった。攻守が代わると、ビッグベアーズも最後の意地と言わんばかりの猛攻撃を開始。必死でタックルを決めるグリフィンズであったが、じわじわとゲインを重ねられると試合終了まで2秒の時点で敵をFGエリア内に残してしまった。グリフィンズは2回連続でタイムアウトを使うが、難なくFGを決められ敗北を喫した。

 試合後岩崎恭之監督は「今のチームにはここ一番の強さがない。原点に戻って走り直す」と決定力不足のチームに厳しい評価を下した。パスミスが目立った今回の試合だったが、個人技ではグリフィンズも強豪校に引けを取らない。北薗やLB#9斎藤俊輔(政経1=日大三)など期待の若手が育つ中で、チームとしてももう一段階の成長が欲しいところだ。春のオープン戦は悔いの残る戦いとなったが「パスを出さなければいけないところでできなかった」(鈴木)、「ランとパスが偏っている」(高松)と一人一人は次の課題を既に見つけている。春の課題を踏まえ、夏を乗り越えて一皮むけたグリフィンズがフィールドを駆け抜ける姿が楽しみだ。

◆先発出場メンバー(攻撃)◆
#2.QB 杉浦 祐治(文4=駒場学園) #57.OL 横田 将信(政経3=法政二)
#1.WR 鈴木 謙人(法4=明大中野) #74.OL 中野 慎也(政経2=足立学園)
#7.WR 小谷田雅哉(政経3=日大三) #75.OL 森岡 雅人(政経3=駒場学園)
#33.RB 高松 俊幸(政経4=駒場学園) #77.OL 坂井 亮介(政経4=法政二)
#42.RB 宮野 翔多(営4=駒場学園) #92.TE 松本 巧(政経4=明大明治)
#51.OL 関根 秀太(商3=崇徳) #77.K 坂井 亮介(政経4=法政二)

◆先発出場メンバー(守備)◆
#11.DL 北園 一磨(法2=明治学院) #41.LB 齋藤 俊輔(政経1=日大三)
#10.DL 石渡 怜雄(商4=法政二) #3.DB 三春 恵介(文3=日大三)
#90.DL 長谷川周平(商4=桐蔭学園) #19.DB 松崎 隆朔(政経2=日大三)
#66.DL 日野 雅晃(政経2=東海) #23.DB 諏訪部大地(法4=法政二)
#20.LB 小林 輝明(営4=明大中野) #32.DB 間根山雄太(情コミ3=川越東)
#40.LB 高木 勇介(文3=明大中野) #7.P 小形亮介(政経3=日大三)

日付 大会名 開始時間 場所 結果
◆2012年度オープン戦日程◆
4・21 関西学大ファイターズ戦 13:00~ 王子スタジアム ●14―29
5・6 専大グリーンマシーン戦 13:00~ 川崎球場 ○35―6
6・17 早大ビッグベアーズ戦 13:30~ アミノバイタルフィールド ●13―16

 

 
今日のコメント
岩崎恭之監督
「前半の最後はQBが周りの状況判断ができていなかった。前半リードされて終わった原因を自分たちでも勉強してほしい。核となる選手たちの穴は充分埋まっている。あとは自覚を持ってプレーすること。下級生も下級生なりの動きはできている。(主力メンバーが欠けてるという点では)早大も変らない。お互い片手落ちでの試合だった。今回はスタミナ切れしてしまったのも敗因だと思う。芝生が全面人工に変わり、気温も上昇した。
全体的的にディフェンスもオフェンスもまだまだ。下級生では北薗や斎藤は良くできていた。春の時点で点数をつけるとしたら50点、残りの半分はある程度強いところに勝てなかった点。今のチームにはここ一番の強さがない。OLのスタートなど基本的なことができていない。原点に戻って走り直す」

DL#90長谷川周平主将(商4=桐蔭学園)
「入り負け、というか試合の入り方が非常に悪かった。ディフェンスはズルズルとされたりオフェンスはリズムがつくれなかったりした。良くなかった。(でも第1クォーター中に逆転できたというのは)それは良かったと思います。そのあと取返されてしまったのが良くなかった。ちゃんと詰めていれば…。(ファールがよく出ていたが)そこは練習から厳しく指摘して取り組んでいきたい。(第4クォーター序盤のビッグベアーズのファンブルリカバーを生かし切れなかった)相手のミスに漬け込みたかったが、やり切れなかったのが残念だった。チーとして、やはり詰めの甘さがある。レッドゾーンで取り切れなかったり、ディフェンスが止めてはいるが少し詰め切れなかったり、というところがある。持ってるものをうまく出せるようにしていきたい。今日出てたメンバー個人の力不足というのを実感して、今回の敗北を糧にして夏の練習に取り組んでいきたい。今年のビッグベアーズは、去年から見ると大駒な選手が抜けた印象だが、やはり一人一人はしっかりしていて、やっぱり早稲田だな、と思った。タレントはそんないないので、秋にはやれると思います」

WR#1鈴木謙
「ランはコンスタントにできたと思う。パスを投げなければいけないところでできなかった。相手との1対1を振り切れるようにならないと勝負はできない。今日の試合は勝てなかったことが一番大きい。点数はまだまだつけられない」

RB#33高松
「オフェンスは前に進めているが、敵陣に入ってからはかみ合わなかったのでこれから突き詰めていきたい。早稲田はチームのシステムがしっかりしている。組織力で負けた。ランとパスに偏りがあるので今後の課題にしたいきたい。相手のディフェンスレベルが高くてもそれに対応できるようになっていかなければいけない。今日の出来は30点~40点ぐらい。オフェンスがどれだけ前進しても点が取れなければ意味がない」