国士大に勝利し、5位で新人戦終える/関東大学新人戦

 層の厚さを見せた。リーグ戦2部の国士大との対戦。明大は中東泰斗(文2=光泉)、岩淵俊紀(国際2=新潟商)を起用せず、また足に不安のある皆川徹(営2=京北)を積極的に出場させない方針で試合に臨んだ。普段とは異なるメンバーによる試合で、序盤こそ相手のペースだったが第2クォーターで逆転。そのままリードし60―50で勝利。5位で新人戦を終え、有終の美を飾った。

 スタメンは安藤誓哉(情コミ2=明成)、土井慧吾(政経2=日本学園)、水口雅也(法2=福大附大濠)、皆川、吉本健人(法1=藤枝明誠)。しかし序盤はなかなかリズムをつくることができなかった。初スタメンの吉本がレイアップを決める活躍を見せるが、ロースコアの展開となる。また皆川、小山耀平(文2=光泉)、伊澤実孝(政経1=愛知産大工)がファウルをもらうも、フリースローを外し得点に至らず。チャンスをものにできなかった明大は10―15とリードを許し、第1クォーターを終えた。

 しかし第2クォーターに入るとアジャストした。水口がレイアップで先制すると、安藤が連続得点を決め逆転に成功する。ディフェンスでもマンツーマンに切り替え、反撃をシャットアウト。7点に抑え、4点リードとなった。

 しかし第3クォーターに国士大が反撃に出る。新田、原、本多のシュートで同点に追い付かれてしまう。しかし安藤が連続シュートを決め突き放す。さらに佐藤紘之(理工2=幕張総合)の3Pシュートもあり、点差を広げる。中盤からは国士大のオフェンスを封じ込め、失点を許さなかった。逆転の危機を防ぎ、リードを広げ最終クォーターへ。

 第4クォーターは両者せめぎ合いとなった。伊集(国士大)が先制の3Pシュートを入れれば、小山がスティールを決め吉本がレイアップを決める好プレー。さらに24秒バイオレーションを誘発するも、なかなか試合を決めることができない。しかし残り25秒で小山が3Pシュート。水口も続き、試合を決定付けた。60―50で見事国士大に勝利。5位で新人戦を終えた。

 「普段出ていない選手が出ることができた」(塚本ヘッドコーチ)。今試合は中東と岩淵を起用せず、さらに足に不安を抱えた皆川を時間限定での出場にとどめた。そんな中でも小山、吉本、伊澤などそれまで長時間起用されなかった選手が活躍を見せ、層の厚さを感じさせた。また水口の3Pシュート数が2位の15本に。さらに皆川も大会トップの11のブロックショットを決めた。両者とも、昨年以上にリーグ戦での活躍が期待される。目標の優勝こそならなかったが、昨年の8位を越える好成績。下級生の活躍はリーグ戦の好材料となった。

☆コメント☆
塚本ヘッドコーチ
「普段出ていない選手が出れました。主力のいない中でどうするかでしたが、良かったです。第2クォーターからアジャストして、プレッシャーをかけ頑張ってくれました。ただ、第4クォーターはリバウンドが取られ過ぎましたね。(今後に向けて)リーグ戦まで残り2カ月ですが、時間はありません。(夏場は)体ができていないとしんどいので、体づくりを頑張っていきます」

安藤
「(いつもの)スタメンが少なくてもメンバーがつないで、戦力が落ちませんでした。(キャプテンとして新人戦を戦って)下級生にも余裕をもってやってもらうように、受け取らないといけなかったのですが違った感覚がありました。(関東トーナメントと比べて)パスが回るようになりました。ただ良いときには動くようになったのですが、悪くなったときのリズムはチームワーク、メンタルなど5人全員が意識高くやらないといけません」

水口
「(3Pシュート数について)地道にやってきたのが、たまたま結果になったという感じです。新人戦では通用してもリーグ戦では3、4年も入るのでまだまだ厳しいと思います。今日も16本中4本だったし、塚本さんには1試合で15点を取るように言われています。いずれは長谷川さん (拓大)や館山さん(専大)に割って入りたいです。(ディフェンスについて)ディフェンスではいつもみんなの足を引っ張っています。そのことを、より考えさせられた新人戦になりました。当面はディフェンスを集中的に鍛えていきます」

小山
「新人戦の直前にケガをしたので、出場のチャンスはないかと思っていました。安藤がいないときは自分が1番としてプレーしましたが、まだまだ課題は多いです。マッチアップしたのが相手のエースだったので、ディフェンスではチームに貢献できたと思います」

吉本
「(初スタメンについて)前日から言われていて気持ちの準備をしました。ディフェンスを頑張るように言われたので、そこからリズムをつくるようにしました。またシュートも得意なので狙っていこうと思いました。出だしはオフェンスのリズムが悪かったのですが、ディフェンスでは何本かカットすることができました。大会は失敗もありましたが、いい経験になりました。(リーグ戦に向けて)ディフェンスは精度を高め、シュートはより早いモーションで打てるようにします。またリーグ戦は4年生も出場し、フィジカルの違いが出るので負けない体づくりをします」