10年ぶりに男子団体、関東を制覇!/全関東学生選手権

2012.06.18
 6月16日、17日と日本武道館で行われた今大会。数多くの大学が出場し、沸き立つ会場の中で、集中力を発揮した明大は、見事に男子団体で10年ぶり3度目の優勝。女子団体でも奮闘を見せ準優勝を手に入れた。

【女子団体】
 石神さおり(農1=岐阜総合学園)、垣田ゆき(政経2=秀岳館)、笹田愛莉(営3=富士宮東)の3人で出場した団体戦。予選では、朝から調子が悪かったという石神が4本のうち3本を外してしまったが、垣田、笹田のカバーもあり、9中で決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメントでは、安定した的中率で決勝まで勝ち進み、早大との優勝争いとなった。しかしそれまで1本も外すことがなかった垣田が2本目で、そして笹田も4本目で射抜くことができず、8中で終わる。対する早大は10中を射抜き、女子団体は2位という結果に終わった。笹田は4本目に矢を外し、2位が確定した後、目に涙を浮かべるも次の試合の勝利を誓った。

【女子個人】 
 女子個人には笹田が予選を通過し決勝射詰めに出場。3本目まで順調に当てたが、4本目からの小さい的になると外してしまう。その後、順位決定戦で的の中心近くに矢を当てて、5位を獲得した。

【男子団体】
 五十嵐翔(農3=鶴岡中央)、佐藤宗(営2=江差)、安藤優(農2=松本深志)、三浦昂平(農2=新屋)、佐々木将矢(理工4=西目)、長澤純主将(農4=松江東)のメンバーで臨んだ予選は21中で通過し決勝トーナメントへ。決勝トーナメントでも同じメンバーで挑み、20中以上の安定した的中を見せた。準決勝の相手は慶大。慶大は準々決勝で早大との勝敗がなかなかつかず長い打ち合いの結果、慶大が準決勝に進出したが、その時を振り返って竹尾和臣監督は大会後に「この早慶の戦いを見ていて、危ないかなと思った。この試合の後で相手を抑えられたことが勝因だったのかもしれない」と語った。そんな慶大に接戦の末勝った明大。決勝で待っていたのはやはりライバル法大だ。最初に弓を射る五十嵐が1本目を抜いてしまい、流れは決して良くなかったが立て直して21中と高い的中率。法大の20中に1中差で勝利し、悲願の10年ぶりの優勝を手にした。

【男子個人】
 長澤、佐藤、五十嵐、佐々木、森田雅人(理工2=佐原)が予選を通過し決勝射詰めに出場。五十嵐、森田は2本目を外し、敗退。残る佐藤、佐々木、長澤は3本を無事に射抜き、小さい的に挑んだ。男子団体で1本も外していなかった佐藤に期待が懸かったが当たらず、佐々木も外して敗退。主将の長澤は意地を見せ、小さい的の1本目を打ち抜いたが、2本目を打ち抜くには及ばず、6位に終わった。

 男子団体で優勝。女子団体でも見事に準優勝を手にした明大弓道部。個人での優勝は果たせなかったものの、一人一人の実力が証明された大会だった。今月末に明治神宮で行われる全国大学選抜大会にもさらなる結果が期待できる。