攻守に圧倒し慶応に勝利/新人戦
5月31日に行われた早稲田との新人戦では、57-0と圧勝した明治。その勢いはこの試合でもとどまることを知らなかった。FW、BK共にトライを挙げ、アタックやセットプレーでも圧倒し74-0で完封勝利を収めた。またスクラムでは地力の違いを見せつけ、ランプレーでも慶応ディフェンスを脅かした。しかしノックオンなどのミスが目立ち、敵陣で攻めあぐねる場面が長く精彩を欠く結果となった。
前半、明治は早稲田戦と同様にスクラムで優勢に立ち、慶応にチャンスを与えさせない。またオフェンスでは敵陣深くにおいてラインアウトからモールで押し込みトライを奪う場面が2度あるなど、FW陣の活躍が目立った。その中でもHO中村駿太(商1=桐蔭学園)の突破力には迫力があり、ラインブレイクする度に観客席を沸かせた。前半38分にはハーフラインでボールを手にした田村熙(営1=国学院栃木)が、個人技で慶応ディフェンスを抜き去り独走トライ。明治は随所に良いプレーを見せながらも、ノックオンの多さなど、やや課題の残る内容のなか、前半を36-0で終える。
後半の流れをつかんだカギは、やはり田村のスキルだった。特にCTB川田修司(情コミ1=桐蔭学園)やCTB齊藤剛希(商1=筑紫)との連携は圧巻。慶応ディフェンスの裏を突く変幻自在のパスワークで翻弄(ほんろう)しオフェンスを盛り立てた。川田は試合全体を通してラインブレイクする場面が多く、トライをお膳立てするプレーが光った。後半38分には、ラックから田村がパスを出し川田がトライを決めて74-0。試合は明治の完封勝利に終わった。
完封試合が2試合続いた明治だが、相手のミスに助けられたことも否めない。しかし田村を中心としたBKは将来に期待の持てる内容であり、またFWも力負けする場面は少なかった。新人戦の良い流れを壊さずに、週末のA・BC戦にも最高の結果が見られることを期待したい。
1.PR | 須藤 元樹(政経1=国学院久我山) →16.深堀(後半18分) |
9.SH | 村島 亮平(政経2=常翔啓光学園) |
16 | 深堀 篤(商1=長崎南山) ←1.須藤(後半18分) |
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2.HO | 中村 駿太 | 10.SO | 田村 熙 | 17 | 大越 秀平(営1=明大中野) ←3.塚原(後半23分) |
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3.PR | 塚原 巧巳(1=国学院栃木) →17.大越(後半23分) |
11.WTB | 松田 雄河(農1=報徳学園) |
18 | 塚田 友郎(文1=深谷) ←5.小林(後半0分) |
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4.LO | 東 和樹(政経1=京都成章) →20.栄山(後半27分) |
12.CTB | 川田 修司 | 19 | 田中 健太(営1=大阪桐蔭) ←8.松橋(後半10分) |
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5.LO | 小林 航(法1=明大中野八王子) →18.塚田(後半0分) |
13.CTB | 齊藤 剛希 | 20 | 栄山 文(営1=明大中野) ←4.東(後半27分) |
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6.FL | 上田 宥人(政経1=東海大仰星) |
14.WTB | 壁巣 雅弥(政経1=明大中野) |
21 | 小倉 良太(商2=明徳義塾) |
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7.FL | 安永 賢人(営1=長崎北) |
15.FB | 松浦 康一(政経1=佐賀工) |
22 | 尾本 宗介(農1=春日丘) |
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8.No.8 | 松橋 周平(政経1=市立船橋) →19.田中(後半10分) |
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