健闘の8位もインカレへ向け課題/全日本学生選手権

ベストな状態ではなかったが昨年より順位を上げた
4人1組となって往復33kmの平坦なコースを3周、走行距離約100kmとなる今大会。3年連続優勝を狙う鹿屋体大や日体大、中大をはじめとする強豪校が顔をそろえる全国トップレベルのレースとなる。明大からは出澤、末永、西沢、金井の4選手が出場。末永は正規メンバーであった中野俊喜(法3=松山工)の代役として選ばれた。ベストメンバーで臨むことのできなかった明大にとって、いかに4人で息を合わせてチームワーク良く走れるかが、勝利への最大のカギとなった。
中盤までは目標としていた1周回45分を記録し順調な滑り出しとなった。そんな中4人中3人以上での完走が最低条件であるが、出澤がレース終盤に離脱。前半に比べ後半に入るとペースが徐々に落ち始め、さらにレース前日に出場メンバーが決まったことからも練習不足は明らかであり、結局最後まで立て直すことができないままゴールに至った。記録は2時間7分9秒31で全28チーム中8位。「良くも悪くも50点。ただ後悔はない」(出澤)と練習時間を十分に裂けない中でのこの結果に納得の表情を見せる反面、さらなる向上心を垣間見せた。
好調とは言い難いが「昨年の成績では話にならない。1人でも多くの入賞を目指して、上位を狙っていきたい」(出澤)と、選手たちは既に新たな目標に向けて動き始めている。7月のインカレまではまだまだ時間は残されている。選手たちの今後の成長に期待したい。
☆選手コメント☆
出澤
「正規メンバーが2人ケガで出場できない中、昨年より順位を上げて完走できたことは良かった。しかしロードの選手にとっては、今大会はツールド北海道が懸かる大会だったので、8位という結果では意味がない。やはり団体追い抜き(以下団抜き)が自転車競技の花形であり、自分はそのチームリーダーを任されているので、インカレではもちろん団抜き優勝を狙っている。今年で最後ということで個人インカレにおいてもスクラッチで優勝したい」
末永
「昨年のメンバーが中心となって練習を進めてきたが、ケガ人がいたりなかなか調子が上がらない人がいたりと、メンバーが決まらなかった。結局今回の出場メンバーは前日に決定したためあまり練習する時間がなかった。自分はチームロードを走った経験がないので、どういう感じでレースが進むのか分からず、走りながら状況を見てペース配分していった。絶対オーバーペースにならないこと、4人でしっかりまとまって走ることを意識していたが、どんどん苦しくなって足を引っ張ってしまった」
西沢
「上位に行けると思っていたが、自分が足を引っ張ってしまった。しかしフルメンバーでなかったにもかかわらず、ゴールできたことは良かった。(今大会に向けては)荒川などの平地での練習が中心だった。海外遠征では現地の大会に出場しながら、スピード練習やレースの基本について学んだ。海外の選手の走り方は自分たちと全く違い、スピードも圧倒的に早いのでとても刺激を受けた。今シーズンは、団抜きにおいてはまず4分21秒という目標タイムをクリアすること。そしてロードにおいてはインカレで上位に入ることが目標なので、それに向けてしっかり頑張っていきたい」
金井
「8位という結果に関しては、昨年より順位を上げることができたので良かった。とにかく完走したいという気持ちで走っていたので、8位でもまだ良かった方だと思う。海外遠征ではほぼ毎日試合に出場した。スピードの速いレースだったので、とても練習になった。日本とは全くレベルが違い、海外の選手はものすごく強かった。今度は代表として、もう一回あの舞台で走れるような力をつけたい。今目標にしている大会はやはりインカレ。その中でもロードに力を入れている。自分も2年生になったので、実力を発揮して上位を狙っていきたい」
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