昨年に続き1部残留/東日本学生選手権

2012.06.04
 昨年と同じく1部校として迎えた今大会。1部8校と2部を勝ち抜いた4校で1部の優勝争い・残留争いが繰り広げられ、8位までに入れば1部残留となる。団体戦は1チーム5選手で、そのうち3勝すればチームとして1勝、またそれぞれの選手の1勝も得点としてカウントされるシステム。明大は予選1回戦の東農大戦に2勝3敗とチームとして敗北したが、格上の相手に2得点を挙げた。予選2回戦の日大戦は優勝候補相手に5戦全敗と苦い結果に終わったが、予選3回戦の駒大戦は3勝2敗で勝利して1部7位となり、1部残留を決めた。
 

 予選1回戦の東農大戦、0勝3敗で副将戦を迎えた明大は既にチームとしての敗北が決まっていたものの、1年生ながら副将に座った武政進之介(政経1=埼玉栄)が小柳(東農大)を寄り倒しで、続く大将の田中宏治(農3=流山南)が斗沢(東農大)を同じく寄り倒しで倒し「大きな価値があった」(小川清彦総監督)という2点を奪取した。
 しかし予選2回戦の日大戦は5戦全敗と優勝候補相手に圧倒された上に、先鋒(せんぽう)の西浦準樹(政経2=和歌山商)が負傷するというハプニングが起きる苦しい展開に。
 予選3回戦の駒大戦は西浦に代わる先鋒(せんぽう)として「合宿で元気があり調子も良かったから、いつでもいけるように準備をさせていた」(小川総監督)という小山貴雄(政経2=向の岡工)が選ばれた。「先鋒(せんぽう)なのでチームの調子を崩さないよう考えていた」と小山は菊地(駒大)を一気の押し出しで勝利してチームに勢いをもたらすと、続く二陣の池尻実(政経3=柳学園)も佐藤(駒大)に引き落としで勝ってチームの初勝利に王手をかけた。そして副将の武政が上岡(駒大)を寄り切りで倒しチーム初勝利を果たした。この結果1部7位となった明大は昨年に続き1部残留を決めた。

 「結果には満足していないが1年生を入れたチームで戦えたのは収穫」と語った小川総監督が最重要視するのは「チーム内での競争」だ。「レギュラー争いを期待している」(小川総監督)という濁川太宏(政経2=向の岡工)や齊藤佑弥(政経1=兵庫県私立市川)が主戦力になれば古豪復活への道のりも長くはない。相撲の聖地、両国国技館で明大力士が躍動した。