
中大に敗れ、惜しくも3回戦敗退/全国大学選抜選手権
「チームの調子は良かった」(岡部力樹也主将・文4=東大阪大柏原)。明大は2回戦までそれぞれ4―1、5―0と順調に勝ち進んだ。3回戦の相手が東日本リーグ戦において、接戦の末に勝利を収めた中大である。
先鋒(せんぽう)・大石健作(文3=初芝立命館)は開始わずか12秒で面に突きを入れて一本を取り、幸先の良いスタートを切るが、後半に一本を取り返され引き分ける。次鋒(じほう)・平松直明(法4=清風)は得意の組み技で相手を圧倒し、2―0で勝利したが、中堅と副将が連敗した。後がなくなった明大は、勝負を大将・岡部に託す。前半は両者ともに様子を見るが1分半を過ぎた時、一本の先制を許した。そして残り5秒、岡部がキャプテンの意地を見せ、相手を押し倒して面にこん身の突きを放つ。一本を取り返したものの引き分けに終わり、結果2―1で中大の勝ちが決まった。
ケガ人も多く、万全の態勢でなかったとはいえ、先月勝利した相手に敗れ、苦い思いを味わった。東日本リーグ戦優勝からの全国大学選抜の敗北は昨年度と同じ流れである。「差は感じない。明治に足りないのは精神的なタフさ」(高村潤監督)。今年になって練習を一新し、足腰を中心に身体力の強化に努めてきた。次の課題は疲れや恐怖心に打ち勝つ強い精神力を養うこと。今大会で先鋒(せんぽう)として戦った大石も、試合後「集中力が欠けていた。格上の相手と戦うときはいつも通りにできない」と語った。明大は団体戦で必要な総合力には長けている。新体制の改革は始まったばかり。心身両方を鍛え抜き、さらなる高みを目指す。選手には優勝しか見えていない。
関連記事
RELATED ENTRIES