大舞台で日頃の稽古の成果を見せる/全日本演武大会

2012.05.28
 晴天の中、節目となる第50回全日本合気道演武大会が日本武道館で開催された。昨年は東日本大震災の影響によりこの大会は中止となった。よって2年ぶりに行われる大会にかける、選手たちの思いも熱いものがあっただろう。

 この大会は、学生だけでなく日本全国から合気道をやっている老若男女が集まり、日頃の練習の成果を発揮するための場である。だから演武に対する選手たちのまなざしは真剣そのものだ。
 明大としては坂本智宏主将(営4=秩父)、橋本悠太(政経4=熊谷)、ビュックギュゼルレジェップ(国際3=Kocatepemimarkemal)、菅澤侑也(文3=清瀬)の4人が演武を披露。演武する場所は、多くの人が同時にやるので決して広いスペースでできるわけではなく「他の人とぶつからないように気をつけた。」(レジェップ)と周りに気を配りながらも自分の演武に集中する姿が見受けられた。披露した技は、「正面打ち入り身投げ」・「横面打ち四方投げ」・「肩取り第二教」・「両手取り天地投げ」・「片手両手取り呼吸法」の五つ。演武後、選手たちは「思ったよりうまくでき、体も動けたので良かった。」(坂本)と満足の表情で語ってくれた。

 今大会では五十嵐和男監督も師範として演武を披露し、坂本が受けとして一緒に演武を披露。後半の注目が集まる舞台で演武ができたことは、大きな経験となったはずだ。

 4年生は今大会で演武を披露する大きな大会は最後で、今まで下級生を引っ張ってきた4年生に代わって、これからは3年生以下が中心となってやっていくことになる。「普段の稽古の力を出せるように頑張りたい。」(菅澤・文3)と言うように、何よりも普段の練習が大事だ。
 次の大会は11月に開かれる全国学生合気道演武大会。それに向けて、選手はさらなる目標を掲げ、鍛練を積んでいく。