帝京大に大学王者としての底力を見せられたB、Cチーム/練習試合
明治大学B対帝京大学B
また最近の課題となっているスクラムに関しても改善が見られ、始めの2回にわたる帝京大ボールのスクラムでPR榎真生(政経4=流経大柏)を中心に回し明治ボールとした。その榎はゲームキャプテンとしてチームを鼓舞(こぶ)する。後半25分には、一時勝ち越しとなるトライを決め体全体で喜びを表現すると、その4分後にはもたついた相手SHを見逃さず強烈なタックル。そこからターンオーバーすると、ボールを展開し、戻り切れないディフェンスをかわして最後はLO南宗成(商2=大阪朝鮮)がトライした。
また、期待のルーキーFB田村熙(1=國學院栃木)はスキルの高さを見せる。一番のハイライトは後半開始早々のトライだ。クロスでディフェンスラインの裏へ抜け出ると、自陣22mラインからスピードアップし、詰めてきたディフェンスをあざ笑うかのような頭越しのキック。ディフェンスとの差を開いたままキャッチ、し無人の帝京陣を駆け抜けてゆっくりとインゴールに抑えた。
終了間際の2トライで惜しくも敗れたが、内容としてはかなりの改善が見られた。初勝利は目前に迫っている。
明治大学C対帝京大学C
Cチームはケガ人の影響もあり、今季初出場の選手が多く見られる。攻守において連携不足なところが見られ、そこが結果に影響してしまった。試合をブレイクダウンにおいても集散で差が表れ、そこからのターンオーバーやペナルティーが目立つ。後半14分には、反則からの相手のクイックスタートにディフェンスが対応し切れず、誰もタックルに行けないままトライされてしまう。また、流れの中からもタックルからボールを絡まれて奪われることや、タックルされてボールがこぼれたところを奪われるなど味方のフォローの遅さが失点につながった。しかし、試合中にもケガでポジションチェンジを強いられるなど、更に連係の取りづらい状況もある。個人技のレベルでは初スタメンのSO川田修司(1=報徳学園)など、多くはないが光るプレーを見せる選手はいた。それが複数の選手同士で見られるようになれば勝利につながるはずだ。
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