昨年と同じく5位に沈む/東日本学生リーグ戦

2012.05.22
昨年と同じく5位に沈む/東日本学生リーグ戦
 大学対抗のリーグ戦が駒沢体育館で4日間行われた。昨年と同じ5位だったが「今年は苦しいと思ったが、想像以上」(多賀恒雄総監督)と昨年よりもストレート負けが多く、悔しい結果に終わった。

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惜しい試合を繰り広げた浅田

 初日は青学大戦、国士大戦共にストレート負けを喫し、厳しい戦いになった。青学大戦では、ケガから復帰し55㎏級に出場した鈴木優大(政経3=足利工大付)に期待が懸かったが、防戦一方になってしまい敗戦。また、浅田光紀(営3=星城)が60㎏級で制限時間ぎりぎりで技を繰り出したが、わずかな差で時間切れになった。国士大戦は国士大の大きな声援が降り注ぐ中行われた。各試合で攻めのプレーを繰り出すことがうまくできず、声援でもプレーでも圧倒された試合だった。2試合とも白星を一つも挙げることができず、完敗だった。

2日目唯一の勝利を挙げた山田
2日目唯一の勝利を挙げた山田

 2日目の相手は格上の日大と拓大。初日の流れを断ち切りたかったが、挙げた勝利は日大戦の96㎏級で挙げたルーキーの山田高義(文1=名古屋工)の勝利のみ。1部リーグ準優勝の拓大相手には梶村史裕(文2=岐南工)、浅田、鈴木諒(営3=東北工大)が第3ピリオドまで粘ったが、最後の決め手を欠き敗北した。2日間の戦いを振り返って、多賀総監督は「取れそうなところで取れていないのが厳しい。わずかなチャンスをものにする力が足りない」と語った。

 「苦しいけど、石にかじりついてでも取りにいきたい」(多賀総監督)と語るように、今度こそ勝利をものにしたい3日目は東農大、群馬大と対戦。まずは東農大を5-2で下し、続く群馬大戦。不戦勝が三つあるため圧勝かと思われたが、厳しい試合が展開された。55㎏級、60㎏級、66㎏級と敗北を喫し、後がない状態に。明大の勝利は坂本賢祐(法3=広島国泰寺)に託された。第1ピリオドこそ相手を圧倒するが、第2ピリオドでは接戦に。第3ピリオドでは共に技を繰り出すことなく0-0でクリンチとなる。坂本は守りとなるが、30秒間守りきってぎりぎりの勝利となった。

 最終日は大東大と対戦。55kg級の梶村(文2=岐南工)が勝利するとその勢いで白星を重ね、5-2で勝利。最終戦を勝利で飾り、リーグ戦を締めくくった。

 今大会は序盤で苦戦してしまった。前半の2日間は4試合中3試合がストレート負けを喫し、厳しい戦いに。笠岡涼太主将(農4=添上)は「ポイントを取れる人が取れていない。チーム力が足りず、浮ついている」と語った。「わずかなチャンスをものにする力が足りない。勝負となるのはその力の差」(多賀総監督)。これは昨年度から長く言われてきていることだ。チーム全体で危機感を持たなければこの先に進むことはできないだろう。