筑波大相手に痛いドロー/関東大学1部リーグ戦
前半から素早い試合展開だった。開始1分に阪野豊史(商4=浦和レッズユース)がドリブルで切り込みバックパスで岩渕良太(文4=FC東京U-18)がシュートも相手GKに阻まれる。明大の流れのまま前半6分に三田啓貴(政経4=FC東京U-18)がフェイントでひらりと相手DFをかわしセンタリング、これを阪野が頭で決め先制点を奪う。このまま明大のペースで試合が進むと思われた7分。相手を苅部隆太郎(商2=川崎フロンターレU-18)が倒してしまい、まさかのレッドカード。一発退場で残り10人で83分戦うことになってしまった明大。そんな中でも17分には和泉竜司(政経1=市立船橋)から阪野が強烈なシュートを放つ。これはオフサイドでゴールにはならない。人数が足りない中でも積極的な攻撃を見せた明大だったが徐々に押され始める。そしてとうとう34分に失点を許してしまう。しかし明大は37分に和泉のロングボールに梅内和磨(政経3=FC東京U-18)が走り込みセンタリング。これをまたも阪野が頭で決め追加点に。試合を2―1で折り返す。
後半は相手に押し込まれる時間が長くなる。松岡祐介主将(政経4=広島皆実)が声を出しチーム一丸となって相手のシュートを阻む。何度もGK三浦龍輝(商2=FC東京U-18)が相手シュートを止める。10分に明大は粘りの守備からの攻撃に転じ、三田啓貴(政経4=FC東京U-18)が素晴らしいシュートも相手GKのファインセーブで決まらない。その後も数少ないチャンスを決めることができない。選手の動きが止まり出した38分。ループシュートで2-2に追い付かれてしまう。明大はその後点を決めることができず、引き分けで試合を終えた。
「1人少ない中でも気持ちを切らさずにチームのために勝利のために90分間やり続けたのが素晴らしかった」(三浦佑介コーチ)と1人退場で10人になっても粘った守備を見せた明大だったが結果は引き分けと勝ち切れなかった。今回は退場者を早い時間帯で出してしまい仕方なかった面もあったものの、毎試合失点を許してしまっている守備は早急に改善が必要。平均試合得点2点と好調の攻撃に明大本来の守備が戻れば、これからの追い上げは十分に可能だ。
★今日のコメント★
・三浦コーチ
「1人退場になってしまって難しい試合になった中で選手たちはよくやってくれたと思う。(退場者が出てしまって指示したことは)ボールを一度失ってしまうと相手ボールの時間が長くなり、気持ちの部分を含めてつらくなっていくけどもボールを大事につないでいけるところといけないところを見極めてチャンスの時一気に点を入れようと言った。2点目はまさにそれができていた。(後半で相手にかなり押されこまれる展開になったが)それは分かり切っていたこと。でも勝たなければいけなかった。選手たちは気持ちを込めてプレーしてくれた。(1人足りない中での2点目は)ボールを奪ってのカウンター。1人足りない中ではそういったプレーで得点が狙えるのにその回数が少なかったのは今後の課題。1人少なくても点を奪えるようにならなくてはいけない。成果は1人少ない中でも気持ちを切らさずにチームのために勝利のために90分間やり続けたのが素晴らしかった。(次節に向けて)変えることは何もないので勝ってなくて自信とかがなくなってくるのはあると思うが選手もそうですし、僕らも選手を信頼しながら一丸となってやっていきたい。今日みたい試合をできたので今回の悔しさを持っていけば勝てるはず」
・松岡
「厳しい試合だったが、10人になってから球回しがうまい相手に、しっかり守ってカウンターというのをやって点は取れたが、最後の最後に我慢できずに同点に追い付かれてしまった。でも、みんな前よりは失点してからも頑張れるようになってきた。同点を前向きに捉えて、次の試合に臨みたいと思っている。1人減ってからは、しっかり戦い方を再確認した。相手が前掛かりになっていたのもあって、しっかり守ってからカウンターが効くと思っていた。何回かはまっていて良かった。後半に足が止まってしまっていたのは仕方がない。相手はうまいチームだし、そのなかでいかに守るか、というのが大切だった。ぶち(岩渕)も竜司(和泉)も、前線の選手が頑張ってくれてたので、自分もCBとして我慢強く守っていこうと思った。レフリーがどうであれ、失点してることに変わりはないので、そこの反省をしっかりしていきたい。でも10人になったのに負けなかったという点ではプラスに捉えてもいいと思う。次節は国士大戦だが、国士大も上位にいるチームなので、そういうチームから勝ち点3を奪えるように1週間いい準備していきたい」
・阪野
「先制点をいい形で決めることができたが直後に退場者を出してしまい追い付かれたが、少ない人数でプレーをしていって疲れてしまった。みんなで守って追加点を取ることができたのは良かったが最後にやられてしまった。守備で最後まで粘れないのが今季なので修正していきたいと思う。(10人になってから)少ない人数で試合を行っていく中で押される展開になるのは間違いなかったのでしっかり守っていこうとした。2点目はいいボールが上がってくると信じて走って決めることができたので良かった。課題は結構守備で粘れていたが結果的に2失点しているので、今は守備の部分が問題。今季は無失点の試合がないのでもっと無失点にこだわる守備ができたらいいと思う。今日は退場者が出てしまった中で追加点を取ることができたのはいい点。次節は総理大臣杯の予選で中断になる前の試合なのでしっかり点を取って勝って総理大臣杯につなぎたい」
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