
東海大との接戦制し3季連続の3位入賞を決める!/関東学生春季1部リーグ戦
後半に入っても流れは変わらない。点を入れては、入れられるシーソーゲームが20分続く。セットオフェンスでの得点が奪えずにいると15分に逆転を許す。それでも「昨年の経験を生かして苦しい場面でもチームは足が動いていた」(池辺)と20分過ぎから今季チームの得点源となった池辺、堤由貴(営2=洛北)の3連取で逆転。迎えた残り1分、1点差の状況で明大がタイムアウト。同点なら5位に終わる緊迫した場面だったが、池辺が鋭いロングシュートを突き刺し勝負あり。見事3位入賞を勝ち取った。
試合後選手たちには笑顔が見られた。多くの4年生が就活で抜ける中、唯一出場していた横田健嗣(商4=藤代紫水)は「新チームを立ち上げてから苦労の連続でみんなで乗り越えてきたので、このメンバーで結果を残せて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。「ここに4年生が全員戻ってくる。層が厚くなり、ディフェンスを磨けば優勝は遠くない」(松本監督)と上位チームにも通用できる手応えをつかめたようだ。秋には4年生と春リーグで成長を見せた下級生が融合し、優勝をつかみ取ってくれるだろう。
★今日のコメント★
松本監督
「今日は内容は悪かったが、結果的に勝って3位になれたことは大きい。4年生が就活で抜けてメンバーが全然いない中で昨年と同じ順位を勝ち取れた。横田は4年生1人でよく頑張った。特にオフェンスは上位2校に通じていた。ただしディフェンスは昨年より劣っている。なかなか高めのディフェンスの時に守れない場面が続いた。ここに4年生が全員戻ってくる。層が厚くなり、ディフェンスを磨けば優勝は遠くない。今季の試合を見て秋までに万全に準備をすれば優勝は狙えるチームになると思う」
横田
「(3位という成績について)昨年結果を残したメンバーが欠けて力は落ちていたと思うが、新チームを立ち上げてからの苦労の連続をみんなで乗り越えてきたので、このメンバーで結果を残せて良かった。(試合内容について)ずっと3点差に離すけど1点差に追い付かれるという展開が続いていて、4、5点目をなかなか取れずに中盤で逆転されてそこからシーソーゲームになった。ラスト10分の時間帯にタイムアウトで、春リーグも最後の試合だからあと10分走れば終わるんだから頑張ろうと話して、そこからまた点差を離すことができた。最後の最後でみんな気持ちを一つできた。最初からできていればもっと楽な試合にできたと思うが結果的に勝てたので良かった。(リーグ戦全体を振り返って)勝てる試合はすごく勢いがあって気持ちよく戦えるが、負ける試合は途中で気持ちが切れて引き離されて、大差で負けてしまう。3、4点と引き離されているときにもう一回踏ん張って追い付いて逆転して、という試合ができればいい。強豪と戦うときは絶対にこちらのペースでずっと保っていられないので、離されたときに追い付こうとしないと早稲田、日体大には勝てないと思う。(4年生で唯一の出場について)昨年から積み重ねてきた中核になっていた人が抜けて、またほぼゼロの状態で始まり、最初は大変だった。上にいけなかったのは残念だが、昨年と同じ成績で終えられたので、また秋は春より上の成績を目指せるように頑張っていきたい」
池辺
「今日の試合は結果として勝てて良かった。若いチームでこれだけの成績が残せたのは本当に大きな収穫だと思う。昨年から勝負所での強さで僅差の試合をものにできるようになった。昨年の経験を生かして苦しい場面でもチームは足が動いていた。秋に向けては自分自身もチームも成長して優勝を狙っていきたい」
荻原
「試合終盤にディフェンスが良くなって、自分もセービングが決まって終盤に流れが良くなった。今回の試合では得点を決めたいところで決められず、勝負強さが足りないと思いました。今回の3位は昨年の4年先輩が築いてくれたこのいいながれを切らさずに済んで良かった。秋には4年生が帰ってきてフルメンバーになるので全力で臨める。最低でも3位以内、優勝を目指したい」
寺津篤(農2=藤代紫水)
「試合終盤のシーソーゲームのときにディフェンスが良くなった。ディフェンスが一つになって荻原さんもスーパーセーブを決めてくれたのが良くなった。今回はセットオフェンスから点が入らなかったのが駄目だった。終盤にできたディフェンスを試合中盤からできていたらもっと楽に勝てたと思う。秋からは4年生が帰ってくるのでレギュラー争いも過酷になると思う。今季の反省点を生かして秋季でもスタメンを狙いたい」
堤
「最初2試合負け負けで、自分の納得いくようなプレーや自分たちが納得のいく試合ができなくて、このままどうなるかと思った。最初の2試合に勝っていたらもっと上位にいけた。そこは自分たちの準備不足で負けてしまったので、しっかり準備をしていたらもっと少ない負け数で上位にいけたと思う。でも4年生が少ない中で昨年と同じ成績なのでそれはこれからすごい自信になる。最初から早稲田戦や筑波大戦のようなディフェンスができていれば(勝ちを)取れるところは取れたと思う。
今日の試合に関しては、今季のリーグ戦の課題でもある自分たちのミスからの逆速攻を守れなくて点差を開けられるところで開けられなかったことと、後半の立ち上がりに相手を離せなかったことが最後までもつれ込んだ理由だと思う。攻守交代のミスの後のディフェンスの帰りがすごく遅いので、それが秋までの課題。また日体大戦みたいに点差の開いた試合にならないようにしたい。個人としては、初めてセンターというポジションを任せられて、チームが苦しい場面で自分で状況を打開したり、周りを生かしていけるようにいていきたい」
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