専大相手にB、Cチームが結果を残せず/練習試合

2012.05.20
明治大学B対専修大学A 
 今季開幕から、3試合合計で15トライも奪われているBチーム。後半20分に相手がBチームに全員交代したことで走り負けもあったが、この試合も5トライを奪われて1トライ差での敗戦となった。開始早々からタックルが決まり切らず15分以内で3トライのまさかの展開になる。今までの試合と同様に、昨年見られたような低く刺さるようなタックルが今年はあまり見られない。明治の特徴の強力FW陣は相手のモールも一度反則を取られると、押し返すことができず何度も組み直されて押し負ける。また、得意のスクラムでも圧倒できていなかった。立て続けにマイボールスクラムを回されてしまい反則を取られる。しかし、高校日本代表経験もあるPR榎真生(政経4=流経大柏)がスクラムに入ると安定するようになった。榎はボールを持つと相手を2、3人引きつけ明治のオフェンスを活性化。後半12分には安定したスクラムからボールを確保し、その流れから2、3人にタックルに入られながらも腕を伸ばしインゴールにボールを抑えた。

 また早稲田戦でスタメンを外れたSO長石倉豪(営2=報徳学園)がBK、FWにボールを効果的に回し活性化。昨シーズンもBチームで使われ続けてきた司令塔が、前半23、後半12分のトライをお膳立てする。Aチームで不動の地位を築くSO染山茂範(政経4=佐賀工)を脅かす存在になるかもしれない。チームとしてブレイクダウンにおいては負けることはなく結果的に3トライを取れているだけに、タックルを含めたディフェンスの向上が勝利に直結するだろう。

明治大学C対専修大学B
 またCチームは、1試合40分ではあるが20-7で勝利した。しかし、専大にゲインラインを切られる場面が目立ち、課題が多く残る結果となった。その中でも榎はゲームキャプテンとして、チームを鼓舞。30分にはモールから突破しトライを決めた。またFL田中健太(1=大阪桐蔭)は、アタック面で貢献。15分までに2トライを奪い、試合の流れを引き寄せた。今回の試合は、SH浦部岳之(1=大阪桐蔭)など1年生が多く、5月31日(木)に行われる早稲田との新人戦に向け期待が持てる内容となった。

 ディフェンスにはまだまだ改善の余地があるものの、組織的なオフェンスに光が見えた。次戦は昨季の大学王者帝京大との試合である。A、Bチーム両方に負けが立て込んでいる中で全てのチームが勝利を上げれば雰囲気は一気に良くなるに違いない。