小野がシングルスで28年ぶり優勝!/関東学生トーナメント大会

2012.05.15
 粘り勝ちだった。関東学生トーナメントの決勝、小野陽平(営2=関西)はフルセットの末、早大の今井を破った。優勝は28年ぶりの快挙だ。

男子
 3セット目を迎えた時点で、流れは今井にあった。1セット目は小野が取り、2セット目も3ゲーム先取した。しかし、そのまま押し切れずに逆転され、2セット目を取られるという嫌な流れ。さらにダブルスを含め連日連戦で、疲労はピークに達していた。焦りを感じていたが「3セット目は笑っても泣いても最後だから、全力を出し切るだけ」と気持ちを切り替える。さらに、部員やOBの声援が、何よりの後押しとなった。気持ちで流れを引き戻した最終セットは、6-2で取り、勝利を手にした。
 
 新進大会のダブルス準優勝に続いての決勝進出。小野は「新進は強い選手が出ていないのだからあの結果は当たり前。今回とれたのは大きな意味がある」と語る。大阿久正太主将(商4=湘南工科大付)も「他大に対してプレッシャーになった。また、部としての自信になった」と、小野の勝利は、今後に向けて大きな収穫となった。有力者ぞろいの早大を押しのけて勝利したことは、リーグ戦に向けて部に勢いをもたらすはずだ。

 小野は古橋弘章(商3=湘南工科大付)と共にダブルスに出場。ダブルスでも、3位入賞を果たした。初戦を除きフルセットにもつれ込むという過酷な内容。準決勝でも3セット目に突入したが、早大の廣田、古田組の前に流れをつかめず、涙をのんだ。

女子
 女子では橋詰みなみ主将(法4=慶風)、大田麻由(商4=西京)がダブルス、シングルスにそれぞれ出場。シングルスでは橋詰が1回戦、大田が3回戦で敗れる悔しい結果となった。その悔しさをダブルスにぶつけ、3回戦まで勝ち進んだ。3回戦の相手は、以前に対戦経験のある関真、大塚組(筑波大)。「自分たちと合わないプレースタイル」の相手に翻弄(ほんろう)され、チャンスでリードすることができなかった。「もっと相手を分析して、自分たちのプレーができるようにしたい」と、今後の課題が見つかった。