昨年度に引き続き2連覇達成!/東日本リーグ戦
前年度も優勝している明大は順調に予選リーグを突破すると決勝リーグ1戦目、専大と対戦した。先鋒(せんぽう)の石田圭吾(文1=大商大堺)が開始6秒で二本先取しチームに弾みをつけ、次鋒(じほう)・平松直明(法4=清風)、参鋒(さんぽう)・大貫洋平(文2=東海大相模)と続き、結果7―0で圧勝であった。
2戦目の相手は昨年度3位の早大。優勝を狙うには負けられない試合である。先鋒(せんぽう)の榊原亮(法2=大阪桐蔭)が先制を許したものの、ここでも石田がいい流れをつくった。共に暮らし、仲も良いという兄・勝希(早大)と戦うこととなった石田だが本人は「楽しかった」と。先に一本を取ったのは弟。兄も意地を見せ、試合中盤に一本を取り返すが最後には兄の胴に弟の強烈なキックが決まった。その後、参鋒(さんぽう)・大石健作(文3=初芝立命館)と中堅・平松は早大の選手相手に1本も取らせることを許さずチームの勝利に貢献した。そして続く加藤竣一郎(文4=栄東)。以前は組み技が中心だったが今春からの立ち技の特訓の成果を見せ、早大戦の白星を確定させた。
最終戦は今大会ここまで全勝同士、中大戦だ。ここで明大は苦戦を強いられる。先鋒(せんほう)の大石が残り8秒で一本を取り幸先は良かったものの、次鋒(じほう)・大貫と参鋒・加藤が惜しくも敗れる。中堅の石田が白星を挙げるが試合は一進一退の接戦となった。注目はやはり大将の岡部力樹也主将(文4=東大阪大柏原)。副将までの結果は3―3。大将で全てが決まる。この日は足首の負傷もあり、予選リーグから不調であった。それでも高村潤監督は「このチームは岡部のチームだから」と、外すことはなかった。他選手も「信じていた」と口をそろえる。岡部はその期待を裏切らなかった。試合中盤、相手選手を押し倒し突きを決めると終了寸前にも2本目を奪取し、明大の東日本リーグ戦連覇を決めた。試合後は「キャプテンである以上勝たなくてはいけないというプレッシャーがいい方向に出た」と語った。
昨年度の全日本学生選手権では早大に敗北し、苦い思いを味わった。今年度の明大は一味違う。練習の基本方針は「自分たちで考える」。今大会に向けて足腰を鍛え、スタミナをつける練習を選手の発案で行った。厳しい練習は選手一人一人の自信につながっているという。「個を生かして自分の拳法をつくらせるのが目的。まだ途中経過だ」(高村監督)。
新体制の注目は今大会無敗で最優秀選手賞を獲得したルーキーの石田だ。決勝リーグでは何度となくチームの流れをいい方向へと変えた。本人は「1年生で捨てるものがなく、伸び伸びとできた」と本当に試合を楽しんでいた。今後の活躍に期待が高まる。
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