
痛恨の3失点で連勝ならず/関東大学1部リーグ戦
前半は慶大ペースで試合が進み、苦しい展開を強いられた。開始早々、4分に明大は一瞬のスキを突かれ、欲しかった先制点を取られて嫌なムードが漂った。その後慶大に攻め込まれつつも、大滝剛(政経2=武相)のファインセーブなどで耐えていた明大であったが、27分に追加点を奪われてしまう。だが37分にPKを獲得し、これを岩渕良太(文4=FC東京U-18)が冷静に決めて1点を返すことに成功。これで明大は一時、試合の流れをつかんだかのように見えた。しかし、その流れを完璧に手繰り寄せることができないまま試合は進み、ロスタイムに痛恨の3点目を献上し嫌な空気のまま前半は終了した。
後半は、流れを変えるため投入した水野輝(文3=市立船橋)と梅内和磨(政経3=FC東京U-18)がうまく機能。明大がボールを持つ時間が長くなり、次第に反撃を始める。1分には、CKのこぼれ球に反応した和泉竜司(政経1=市立船橋)が強烈なシュートを放つも、バーに弾かれ惜しくもゴールとはならなかった。その後も攻め続けた明大は30分、右サイド野間涼太(商3=青森山田)のクロスにゴール正面で待っていたのは岩渕。惜しくもタイミングを逃してしまったが、今度は逆サイド三田啓貴(政経4=FC東京U-18)からのセンタリングに待ち構えていたかのように合わせ、ヘディングシュートを決めた。ついに1点差に迫り、果敢に慶大ゴールを脅かし続けた明大であったが、反撃はここまで。3点目を奪うことができないまま試合は終了した。
「今日は、真価の問われる試合だった」(神川明彦監督)と、前節勝利しただけに今節の敗北は痛かった。プレーの面以外でも「選手には、謙虚さが足りない」(神川監督)と精神的な課題が見つかり、反省材料の多い試合ではあったが、選手たちのこれからの巻き返しに期待したい。
★今日のコメント★
・神川監督
「振り返りたくない試合。試合の入り方はもちろん、その後のメンタル的にもイライラしていることが外から見てわかる状況で、人間的な部分の未熟さをさらけ出した。選手が自分たちで考える前に、大人たちの言葉に耳を傾けるとか、アドバイスをしっかりと受け止める謙虚さが足りない。(良かった点は)交代して出た選手が良かったことと出場停止者がいないこと」
・松岡祐介主将(政経4=広島皆実)
「今日の試合では早い段階から失点してしまってそのまま流れの悪い状況が続いた。後ろでボールを回してそこから攻撃に持っていく自分たちの攻めのパターンが逆に大量失点を招いてしまったので、自分たちのサッカーのスタイルを反省し、それとともにサッカーの原点に戻って、次から勝つためのサッカーのスタイルに仕上げる必要があると感じた。次からの試合では、失点の大きさをしっかり認識し、一戦一戦をしっかりこなしていきたい」
・岩渕
「先制点を取られてしまうなど、うまくいかなかった。(点を取ったことに関しては)前に行きたいという気持ちしかなく、点を取るしかなかった。(チームの気持ちの問題は)自分の気持ちをきちんと、伝えてみんなを引っ張っていきたい。(次の試合は)勝つしかない」
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