
佐々木と仁和が共に7位入賞/関東学生対校選手権
競歩部門では、男子1万m競歩に出場した仁和が序盤から攻めの歩きを見せた。最後の直線で7、8、9位を争う一騎打ちになったが「負ける気は全然なかった」とスパートし、7位でフィニッシュした。前日の男子1500mの八木沢元樹(商2=那須拓陽)に続いての得点。競歩部門では2年ぶりの得点に「本当にうれしい」と語った。
男子110mHの佐々木は7位に入賞し、2点を獲得。「表彰台を狙っていたので残念」と悔しさを語ったが、1部残留へ貴重な追加点を挙げた。
男子1万mには菊地賢人主将(理工4=室蘭大谷)、有村優樹(商2=鹿児島実)、ルーキーの横手健(政経1=作新学院)が出走。序盤は服部(日体大)が飛ばして入り、その後ろに集団を形成する展開となった。2000m付近で服部が後続に吸収され、菊地、横手は1位集団に食らい付くが、4600m付近で集団から脱落。粘り切ることができずに悔しい表情でゴールした。有村はレース序盤から後れを取り、22位でフィニッシュ。「それぞれベストの状態で臨んだと思うけど力負け」(西弘美駅伝監督)の結果に終わり、力不足を実感したレースとなった。
3000mSCでは笹﨑高志(文3=佐久長聖)が集団の前の方でレースを進め、4位でフィニッシュ。決勝進出を果たした。
2日目を終え、長距離部門、短距離部門、競歩部門それぞれがポイントを獲得した。現在の明大の得点は9点。1部残留を目指す明大にとって「流れとしてはいいと思うが、安心できる点数ではない」(菊地)。大会3日目までは1週間の期間が空く。さらなる得点をチームで目指したい。
~レース後のコメント~
遠藤和生監督
「まだまだ不満足。取れるところを落としたりしている。強いチームになるための過渡期にいるわけだから、それにふさわしいチームにならなきゃいけない。もう昔のチームじゃないんだから。来週もあるし、まだまだこれから」
西駅伝監督
「1万mはやっぱり想像していた通り、サバイバルレースになった。それぞれベストの状態で臨んだと思うけど力負け。こういう厳しいレースは常に28分20~30くらい出せるような力がないと付いていけない。菊地は後半失速したところが課題。有村はまだ割って入っていくだけの力がなかった。横手はこの経験を次にどう生かしていくか。3000mSCの笹﨑はいい走りだったと思う。レースでの位置取りも良かった。全員今ある力でよく走っている。相手の力でねじ伏せられているというところはあるけど」
山本豪コーチ
「笹﨑はコンディション的にも良く、ハードリングもよくできていた。今日自己ベストだったが、まだまだ余裕があるので決勝では8分台で走ってほしい。1部残留も懸かっているので、笹﨑には1点でも積極的に取りにいってほしい。菊地は最終学年なのでもう少し頑張ってほしかった。入賞して得点が欲しかったので、集団から離されてからの失速は痛かった。5000mは主将らしい走りを期待したい。横手はインカレの洗礼を受けたといったところ。序盤からかなり速いペースできつかったと思うが、29分半ばで後半は粘りの走りができたと思う。5000mは経験もあるし、今日よりはいい結果が期待できる。有村は練習から調子が良くなかったが、その中でそれなりの走りはできたと思う。1部残留に関してもまだまだ厳しいラインにいる。他大学も着実にポイントを積んでいるので、1点を大事にしていきたい」
菊地
「(1万mは)点数を取れず、1部残留のために主将らしい走りができなくて最低だった。序盤から動きの激しいレース展開に対応できなかったのは力不足。まだ来週5000mがあるので、切り替えてしっかりやっていきたい。(1週目は9点で終えたが)流れとしてはいいと思うが、安心できる点数ではない。まだまだしっかりやっていきたい」
池澤輝(文4=伊豆中央)
「自分の実力が出し切れず、悔しいレースになった。得点しなければいけないとずっと言われていたが得点できず悔しい。上位で入賞争いをしたかったが、最近調子が良くなかったのでギリギリ7、8位入賞を狙っていたが思ったようにできず、悔しかった。今日は例年よりも涼しくて、割とやりやすかった。競歩は4人しかいないので、みんなで力を合わせて練習してきた。合宿なども今まで以上に力を入れてきた。一番の目標としていた大会が終わってとりあえず今は一息置いて休みたいが、日本インカレなどもあるのでまた目標とする大会を見つけて、調子を合わせていきたい」
田村健人(法4=弥栄)
「関東インカレは明治にとってかなり大きな大会なので、入賞してポイントが欲しかったが取れなくて悔しい。冬の大会では成績が良かったので今回もいけると思っていたが空回りしてしまった。天候はいつもと同じで問題はなかった。春先にケガをしてしまったが復調してきて、練習はよくできていたので今までで一番良い調子でレースに臨めたと思う。ここまで関東インカレを一番に考えて頑張ってきたので一段落した。1回休んで秋のロードを視野にいれて調整していきたい。(第2週の種目に)エントリーされている選手は重圧を感じると思うが、自分を見失わず、自分らしいレースを期待したい」
仁和
「ゴールデンウィークの合宿で調子が良かった。終盤でもっと粘れれば一つ二つ順位を上げられたかなと思う。(最後に7、8、9位をめぐるスパートになったが)負ける気は全然なかった。応援席から、藤崎監督から余裕があるという声が聞こえたし、自分の感覚でも余裕があったので。競歩でポイントが取れたのは本当にうれしい。ランキング的には20位だったけど、調子が良かった。ただ、高校の実績がもっと上なので、まだまだ。元旦競歩からいい感じでシーズンが始まり、2月の神戸で自信になるレースができた。前半とばして日本のトップクラスに付いていけたので。関東インカレ2日目初のポイントだったが、そのことは特に意識しなかった。今後もどんどん自己ベストを出していきたい。前半スピードを出して、後半粘るという自分のスタイルは曲げずに頑張っていきたい」
佐々木
「脚が痛かったのもあるが、決勝はミスが出てしまった。表彰台を狙っていたので残念。1台目の入りをもっと突っ込んでいければ良かった。後半も浮いてしまってハードルギリギリを跳べなかった。技術面で修正すべき部分がある。次は6月の日本学生個人選手権に合わせていく。調子もいいので、ケガが治ればいけると思う。全国大会なので決勝を目指したい。(関東インカレの)この後は他の部門もそうだけど、できるなら短距離でもっとポイントを取りたい。明治は長距離だけじゃないというのを見せたいと思っているので」
笹﨑
「調子はまずまずだった。タイムではなく順位で通らないと対応できないと思ったので5位以内を狙っていた。4月、5月の練習は、長距離の練習よりも中距離800m、1500m、長い距離よりもスピードを意識して取り組んだ。決勝に行くことを考えて前半とばして、ラスト1000、2000mあたりで5着以内に入れたので、自分のイメージ通りだった。でも、入賞しないと意味がないと思う。決勝では、1点でも多く点数を取りたい。細かいことよりも流れに乗って力を出せればいい」
有村
「西駅伝監督には、条件もコンディションも良いから狙えると言われていたが、3000mまで走って調子が悪いと分かったので、来週のハーフに向けて負担の残らないレースをしようと意識していた。レース前は入賞を狙っていた。他の人が良い走りをしてポイントを稼いでいる中で入賞できず、申し訳ない、悔しいと思う。今回はポイントを稼げなかったがもう1回来週にハーフがあるので、引きずらずにしっかり切り替えてハーフで頑張っていきたい」
横手
「今回のレースで1万mは3回目だったが、思っていたよりもハイペースで気持ちが萎縮してしまった。タイムでも世界ジュニアを狙っていたので、今までで一番遅くて話にならない。課題の多いレースになったが、腹痛が治った5000mあたりから諦めずに粘れたのは良かった。来週の5000mでは入賞するのが最低限の目標になると思う。大学生として戦う以上、ライバルうんぬんではなく順位を一つでも上げられるように頑張りたい。タイムはレース展開にもよるが、13分40秒台を出せるように体調をしっかり整えていきたい」
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