宿敵・早稲田に敗北/埼玉ラグビーフェスティバル
東海大、天理大と各リーグ強豪校との試合を経て、次の相手は宿敵・早稲田。昨年の対抗戦では16-18と惜敗した。春シーズン開幕から黒星続きの明治は、招待試合ながらも早明戦ということもあり、勝利への意欲がひとしおだった。しかし、結果は7-28と敗北。スクラムも「プレッシャーをかけ、早稲田の方が優勢だった」(上田・早稲田)と思うように機能せず、苦しい試合内容となった。
前後半通して明治は8回、早稲田は14回と両者ペナルティーの多さが目立った。スクラムでは上田や垣永といった早稲田のPRを前に圧倒できず、自陣はもとより敵陣ゴール目前においても好機と呼べるものは少なかった。0-7と先制点を許していた前半14分にはマイボールスクラムを崩され、SH西橋(早稲田)にこぼれ球を奪われるとそのまま失点。昨年から強化していたタックルもゲインを止めるには至らず0-14となる。前半19分には敵陣10mでハイタックルの反則を犯し、ペナルティーキックで勢いづいた早稲田にまたも追加点を献上してしまう。タックルを決め切れず、不用意にディフェンスラインを後退させてしまったことが敗因だろう。そして何より、持ち前であるスクラムで押し負けてしまったことが大きい。
しかし「ブレイクダウンが早くて強かった」(中靏・早稲田)という点では脅威となった。無得点かと思われた今試合だが、後半38分に相手のペナルティーからSO染山茂範(政経4=佐賀工)がゴールライン15mにダイレクトタッチ。そこからラインアウトモールへと展開する。ゴールライン直前まで詰め寄るとLO前田一平(情コミ4=東海大仰星)が意地のトライで7-28とした。その後、SH山口修平(政経3=佐賀工)がスクラムから突破し大幅にゲイン。ゴールラインまであとわずかで阻まれノーサイド。山口修には前半30分もこういったシーンがあり、染山のキックプレーも含めればHB団のワークレートは健在であった。
開幕から3連敗と不振にあえぐ明治。No.8堀江恭佑(商4=東京)やWTB斉藤春樹(農4=札幌山の手)といった主力選手がケガで試合に出場不可能となっている。また、PR松波昭哉(政経2=東福岡)やLO寺田大樹(文2=秋田工)など、U―20日本代表に選出されたFWの中心選手も不在。万全ではなかったが「内容的にはもっと点差が開いてもよかった」(原田・早稲田)ことを考慮すれば、善戦したといえる。チーム内でのレギュラー争いがレベルアップにつながり、現状を打開してくれることだろう。
1.PR | 石原 慎太郎(政経4=国学院久我山) |
9.SH | 山口 修平 |
16 | 太田 竣介(商3=明大中野) ←2.石沢(後半21分) |
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2.HO | 石沢 敦(文4=国学院栃木) →16.太田(後半21分) |
10.SO | 染山 茂範 |
17 | 須藤 元樹(1=国学院久我山) ←3.山口誠(後半12分) |
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3.PR | 山口 誠(営4=明大中野) →17.須藤(後半12分) |
11.WTB | 小澤 和人(営3=国学院久我山) |
18 | 上田 宥人(1=東海大仰星) ←5.友永(後半33分) |
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4.LO | 川口 達慎(情コミ3=筑紫) →19.前田(後半0分) |
12.CTB | 猿楽 直希(政経4=東福岡) |
19 | 前田 一平 ←4.川口(後半0分) |
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5.LO | 友永 恭平(政経4=常翔学園) →18.上田(後半33分) |
13.CTB | 西村 雄大(農3=高鍋) →21.幸重(前半29分) |
20 | 加納 遼大(文2=常総学院) |
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6.FL | 比果 義稀(文3=京都成章) |
14.WTB | 市原 祥平(政経3=常翔学園) →22.高平(後半15分) |
21 | 幸重 記(文3=大分舞鶴) ←13.西村(前半29分) |
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7.FL | 竹内 健人(営4=天理) |
15.FB | 田村 煕(1= 国学院栃木) |
22 | 高平 祐輝(法3=国学院久我山) ←14.市原(後半15分) |
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8.No.8 | 古屋 直樹(商4=日川) |
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