
1年生5人が大学角界にデビュー/東日本学生新人選手権
これからの明大相撲部を背負う5人の1年生が、大学角界への第一歩を踏み出した。惜しくも全員が予選トーナメントで敗退してしまったが「(他大学の選手との)力の差は無い」という武政進之介(政経1=埼玉栄)の言葉通り、大学角界への確かな手応えをつかめた大会となった。
埼玉栄高時代の昨年、全日本ジュニア体重別相撲選手権大会の80kg~100kg未満級で優勝した経験がある武政は「小さいが勝負強さがある」と小川清彦総監督も高い評価を下す選手。しかし、稽古中に右膝に負ったケガの影響で十分な稽古ができず、万全の状態ではなかった。それでも、予選1回戦で高木(法大)を一瞬の押し出しで勝利するなど右膝のケガを抱えながらも、格の違いを見せつけた。予選2回戦で、小川総監督が「運が悪い」と話したように、元高校横綱の佐々木(日大)と当たり敗北してしまった。しかし、右膝のケガの影響で稽古があまりできなかった状況でも、元高校横綱にはたき込みを仕掛けるなど善戦できたことで手応えをつかめた。
武政以外の選手も、小沢航大(農1=静岡商)、鈴木貴勝(商1=東洋大牛久)は予選1回戦で強豪の日体大の選手から勝利を果たし、実力を発揮した。
「1年生は大学へ入学して環境が変わったことで、体格が小さくなった選手が多い」(小川総監督)と、1年生は調整面で厳しい時期が続いている。しかし、6月の東日本学生選手権へ「個人ではなく、チームで勝ちたい」と抱負を述べた武政をはじめ、1年生の力無しでは古豪復活への道は開けない。風薫る靖国神社相撲場で5人の新たな明大力士が確かな手応えをつかみつつ、新しいスタートを切った。
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