
神大に勝利!4戦ぶりに白星を挙げる/関東大学1部リーグ戦
「相手の高い位置からのプレッシングに苦しめられた」(神川明彦監督)、となかなかうまくボールがつながらなかった前半の立ち上がり。それでも相手のミスに助けられ、また松岡祐介主将(政経4=広島皆実)を中心にした体を張った守備で失点を許さない。時間が進むにつれて徐々に明大がペースを握るようになると、30分過ぎには和泉竜司(政経1=市立船橋)が右から切れ込んでシュート。こぼれ球に反応した三田啓貴(政経4=FC東京U-18)が再びゴールを狙った。これは惜しくもキーパーの正面となってしまったが、積極的な姿勢が見え始める。すると40分には「ホットラインが機能した瞬間」(神川監督)が訪れる。中央、カウンターから三田のスルーパスに反応した阪野が相手DFを振り切ってシュート。待望の先制点を手にすると、そのまま前半を折り返した。
後半になっても前半の流れはそのまま。開始直後の2分には、左サイド松藤正伸(文2=FC東京U-18)からのセンタリングをゴール正面で受けた和泉のシュートが決まって2-0と突き放す。和泉はこの日スタメンに初めて名を連ね、前半から積極的に動き回っていた。しかし26分、失点を許してしまう。「2-0になってから自分たちがもう1点取れていれば1失点というのはなかったと思う」(松岡主将)と、防ぎようがあっただけに、もったいないものとなってしまった。その後は32分に三田が倒されて得たPKのチャンスを山村佑樹(政経4=FC東京U-18)がきっちりと決め、再び得点差を2に広げた。40分にも山村が右サイドから豪快にゴールを狙う。これはバーをかすめたが、応援席からはどよめきが聞こえた。次々と神大ゴールを攻めた明大であったが、ゴールは決まらず試合はそのまま終了した。
今節は「まずは勝ち点を奪うことを意識」(松岡主将)と、その気持ちの強さが一つ一つのプレーにも表れた。近年なかなか勝ち切れなかった神大相手に3点を奪う快勝をした明大は、勝ち点3と共に自信を得たことだろう。次の相手は、昨年リーグ戦で2敗しながらもインカレの準決勝では2-1で破った慶大。本学はその時のメンバーとはがらりと変わったが「ミスをしないことと、試合の主導権を握ること」(松岡主将)、この二つを意識して戦いたい。
★今日のコメント★
・神川監督
「今日は勝てて良かった。でも相手(のミス)にも助けられて何とか攻撃を凌げた。それがあのカウンターからの1点につながったと思う。あれが(選手たちに)自信を取り戻させてくれた。素晴らしかった。あのホットラインが機能した瞬間だった。(前節からメンバーを入れ替えて臨んだようですが)この3試合、決して悲観する内容ではなかったが、中1日ですし3連敗していたということで何かを変えたくなった。三浦コーチの方から『どの選手もやれる』と太鼓判を押されていたので大滝剛(政経2=武相)と大武弘直(政経2=広島皆実)、和泉を自信持って送り出した。前節の相手の中大の監督さんが『明治には気持ちで勝っていたから勝てた』とおっしゃっていた。私は気持ちで負けたと思われるのが嫌なので、そういう話も選手にはした。立ち上がりは少し押し込まれたが、よくあそこを持ちこたえて攻撃に転じられた。そういう意味でもあの1点目は大きかった。(次節対慶大戦への意気込み)ゲーム内容を質の高いものにして、『また明治の試合が観たい』と思っていただける、そういう試合がしたい。相手は慶大と言うことで、昨年のインカレのセミファイナルを戦った相手。本当に素晴らしい試合だったと思うので、ああいういい試合がしたい」
・松岡
「3連敗した後だったので、内容がどうこうよりもまずは勝ち点を奪うことを意識してやった。メンバーは結構変わったが、うちは誰が出ても変わらない。フレッシュな選手を使って、気持ちの面でもチーム内の競争を激しくするということでもう一度新たなスタートを切ることができた。3連敗していたので、みんな気持ちの入ったいいプレーができていたと思う。今日は勝てたが、1失点しているという時点でまだまだ課題はあるし、2-0になってから自分たちがもう1点取れていれば1失点というのはなかったと思う。だから2-0になったところからの試合運びというのをもっと意識してやらないと、これから上位のチームと当たる上で勝ち点を取れないと思うので、練習でもそこを意識してやっていきたい。次は、簡単な試合にならないことは分かってるので、まず球際のところを徹底することと、あと自分たちのボールの時間を増やすことを意識する。そうしないと試合の主導権を握れない。ミスをしないことと、試合の主導権を握ること、そのなかで得点が奪えればいいかなと思う」
・阪野
「今回の試合は先制点を取りたいと思っていた。ボールを奪ったら早くシュートを打つことを心掛けた。やはり点を取るということは自信になる。3連敗で気分的に落ちていたが、今回は勝てたのでうれしかった。(ゴールシーンについて)三田がボールを受けた時点で狙っていた。つながるプレーが出せたので良かった。まだ連勝していないので点を取ってチームに貢献したい」
・和泉
「大学でのサッカー生活はもう慣れて順調に力を付けている。今回の試合では、前半ボールポゼッションは良かったが、その中でボールを失う数が多かった。3連敗の中で自分は順大戦の後半から出場し、今回の試合では自分がこれまであまり試合に出れていなかった悔しさがあったため積極的にボールに絡んでいった。後半では味方の左サイドからのパスが良かったため、結果的にゴールにつながった。次の試合での意気込みは、今回と同じくスタメンでプレーをすること」
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