BチームとCチームで対照的な結果に/練習試合
昨シーズンもチームのカギを握っていた堅固なディフェンスとペナルティーを含めたミスの軽減という2つがこの試合でも敗戦につながってしまった。開始早々3分の最初のトライを奪われた場面でも、ディフェンスラインのスキをつかれて先制点を奪われてしまう。他の2つのトライもペナルティーやパスミスからであった。1人目のタックルが決まり切らずゲインされることで試合を通して、明治陣内でのプレーが増えてしまう。また、両チームに言えることであったが、ハンドリングにおけるミスが目立ちチャンスをトライにつなげることができない。明治のミスはもちろんだが、筑波大のミスからのマイボールも効果的なオフェンスにつながらず勝ち越すことはできなかった。
不安定な試合運びの中でも安定していたのは、明治の代名詞でもあるスクラムであった。ノックオンでピンチになった後半開始の相手ボールスクラムでは、押し切ってターンオーバーし失点の危機を脱する。また、BKとFWで一つずつトライを取れたことも大きい。BKでは、CTB猿楽直樹(政経4=東福岡)が相手を引きつけてフリーになったWTB加納遼大(文2=常総学院)が快足を飛ばし、トライを取る。一方のFWはラストワンプレーで相手スクラムからFKを得て、FW全員で何とかインゴールにボールを抑えた。
明治大学C対筑波大学B、C
この試合で一番目立ったのもBチーム同様FWであった。この日の6本のトライのうちラインアウトモールから4本、スクラムからNo.8朴鐘圭(商3=大阪朝鮮)がトライを奪うなどFW戦で優位に立った。しかし、BK陣も負けてはいない。昨年もAチームのレギュラーであったSHの田川明洋のSO茂木直也(深谷高校)のHB団が活躍する。BKのラインで効率よく相手を攻め、27分にはパス回しからWTB小倉良太(商2=明徳義塾)がトライ、そしてFWの5つのトライにも貢献した。茂木はコンバージョンキックでも成功率がこの日100%と抜群の安定感を誇った。また、ディフェンスもノックオンからトライを奪われたが、大きく崩れる場面は少なく大差での勝利となった。
対抗戦や春季大会は文字通りの総力戦が予想される。Bチームがボールを保持してもトライにつなげることはできないまま敗戦。その一方で、Cチームが大差で勝ち明治全体の底力を見せつけた。これはBチーム、結果としてAチームも刺激し、レギュラー争いでチームを強くするに違いない。
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