
不安残すも中大に貫禄の勝利/関東学生春季1部リーグ戦
先制こそ許したものの序盤は4―1と上々の滑り出しを見せる。先週から強化してきたディフェンスでは、中大がサイドから積極的に飛び込んでくる作戦で崩しにかかるも得点を許さない。しかしここからワンマン速攻を2本連続で外し突き放し切れない。その後も決め手を欠く展開で、流れは徐々に中大へと傾き始める。「あそこで突き放せないのがうちの悪いところ。今日も実力差的には順大戦ぐらいの点差はいけた」(池辺大貴・政経3=藤代紫水)と振り返るように20分過ぎから中大に5連続得点を許す。前半はこの嫌な展開のまま終了。一時は7点差をつけたものの最終的に13―11に折り返す。
後半も出だしは苦しい展開が続く。しかしキーパー・荻原亮太(営3=駿台甲府)がスーパーセーブを連発し何とかリードを守る。見かねた松本監督がタイムアウトを取ると「もう一回集中していこう」(横田健嗣・商4=藤代紫水)と仕切り直し、ここから流れは一転。池辺のロングシュートを皮切りに4連続で得点を奪うと、試合は完全に明大ペースに。得意のディフェンスからの速攻のスタイルがようやくはまり出し点差を広げていく。最後は完全に中大の足が止まり、結局31―22で試合終了となった。
前半は苦しい流れで終え、後半も厳しい展開が続いたが何とか9点差で勝利を収めた明大。エース・池辺が12得点、ルーキー池田稔(農1=藤代紫水)の活躍など明るい材料もいくつか見られた。しかし今日のような試合をしていれば選手・監督が口をそろえて言うように“早大には勝てない”。「僕たちはチャレンジャー。失うものは何もないので全力でぶつかって勝ちにいく」(池辺)と選手たちは明日の大一番に向け士気を高めている。
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