関東学生大会に向け最終調整/練習取材

2012.05.03
~男子二段以上の部 新井・金森組、三浦・猪狩組、石丸・安井組~
新井

「良い意味でも悪い意味でも金森は荒れ馬ですね。全体的に質の高い練習を長い期間できています。お互いに体が小さい方ではないので自然と重みは出てくるのですが、その分スピードが落ちないように注意していきたいです。満足したと思っても監督やOBの方に見てもらうと、いろいろな課題が出てきてどんなに完成度が高くなっても完璧というものはないのだと感じています。直さなければいけないところはまだまだたくさんあり完璧なものにできるようにしていく姿勢は持っています。結果はもちろん1位が目標ですが、みんなを感動させられるような周りを引き付けることのできる演武をしていきたいです」

金森
「全てにおいて先輩は自分を上回っている人なので、ペアを組ませてもらっているだけでも感謝しないといけないくらいです。より先輩に近づけるように練習してきましたし、ただ組んでいるだけで質の高い練習ができ、自分が上達しているのが分かります。止まるところでしっかりと止まり、それを意識しつつも動きが小さくならないようにしたいです。自分は直すべきところがたくさんあるので、100%の出来がどういうものなのか決めないで努力していきたいです。自分には雰囲気がまだまだ足りないと思います。細かいところに注意しながら、普段練習でやってきたことを本番では出し切りたいです」

◆新井 椋大 あらいりょうた 政経4 川越東高出 170cm・66kg
◆金森 翔吾 かなもりしょうご 商3 中部大一高出 176cm・65kg

三浦
「意外な組み合わせだと思いました。同期であれば言いたいことを言い合えるのですがその分悪いところも指摘したままになっていました。ですが、後輩だと指摘する以上は自分ができていないと説得力が出ないので自分を見つめ直すことができる良い機会になると思っています。(猪狩は)粗削りな部分もありますが、体が大きいところも含め安定感があり力強さを感じます。ケガをしていたのですがそこを悪化させないようにしないといけませんでしたし、新歓や後輩指導など忙しい時期だったので調整が難しかったです。7割ぐらいの完成度だと思います。最高段位の部で入賞することも厳しいのは分かっているが空気に飲まれず、悔いの残らない演武をしていきたいです」

猪狩
「先輩と組むとは思いませんでしたね。良い意味でわがままを言うことができるのでやりやすい環境をつくってもらっています。(三浦は)大学から始めたのですが、センスの塊のような人で自分のおろそかな部分を丁寧に教えてくれます。技を詰めていくのに時間がかかってしまっていて、事前にやっていればもっと有効な時間の使い方ができていただけに残念です。時間も迫ってきているので自分のできることをやっていけるようにしたいです。最高段位ということで少し腰が引けてしまっているところがあるので、結果を残せるように頑張っていきたいです」

◆三浦 慧 みうらけい 法4 新潟県立村山高出 170cm・62kg
◆猪狩 信太郎 いがりしんたろう 政経3 江戸川学園取手高出 170cm・76kg

石丸
「後輩には言いたいことが言いたいことが言えるのは良いですね。体格的に同じ人とやることは初めてなのでいつも自分より小さい人とやっている分、少しやりにくさというものも感じます。密度はそこまで濃い練習はできませんでしたが、練習量ということでは一番と言っていいほどしてきました。緊張感がまだまだ足りないです。後輩と組んでいることを意識しながら、努力が結果につながるという姿を見せていきたいです」

安井
「先輩と組むことでいろいろなことを吸収できています。体格を生かしたダイナミックな動きを前面に押し出していきたいです。練習に参加できる人が少なかった中で自分たちは練習ができた方でした。技の完成度という面でまだできていないことが多いですし、気迫がまだまだ足りないと思います。指導してもらい吸収してきたことを含め自分のベストを出していきたいです」

◆石丸 聖 いしまるあきら 理工3 志学館高出 183cm・85kg
◆安井 研人 やすいけんと 政経2 北海道旭川北高出 174cm・76kg

~女子二段以上の部、小柴・高橋花組、高橋育・堀尾組~
小柴

「全日本学生大会の後にケガをしてしまっていてなかなか練習できませんでした。(高橋花は)2年生の時に組んでいたのですが、以前とは動きも変わっているので新鮮な気持ちで臨むことができています。緩そうでふわふわした雰囲気がしますが、指摘するときはしっかりとしてくれて、こちらが指摘すれば素直に直そうとしてくれます。(大会まで)本当に残り少ない時間ですが、細かいところを修正していきたいです。4年生最後の関東学生大会なので、後悔しないように結果を残したいです」

高橋花
「小柴と同じように自分もケガをしてしまってあまり練習時間が取れませんでした。でもその分練習をすればするほど良くなっていくのがしっかりと実感できています。小柴は部員の母のような存在なので安心して組むことができます。自分は影響されてしまう部分もありますね。ケガの影響もあり練習を始めるのが遅かったのが少し不安です。小柴と同じように、4年生として何としても結果を残したいです」

◆小柴 絵里香 こしばえりか 商4 札幌東商高出 153cm
◆高橋 花代 たかはしはなよ 情コミ4 明大中野八王子高出 154cm

高橋育
「(堀尾は)スポーツ推薦組で強いという話を聞いていたので気になっていました。実際にやってみて12年間続けているだけに本当に上手だし、教えてほしいくらいです。ガツガツいくタイプなので、荒々しいのが良いところですが少し修正していくことも必要だと思います。賞を取りたいという気持ちが焦りにつながっていくところもありますが、自分が先輩なので後輩にいろいろと教えて引っ張っていきたいです。このまま全日本学生大会まで組めるかは分かりませんが、女子で全日本1位を取れるようになりたいです。自分たちの持ち味を出し切って賞を狙います」

堀尾
「(高橋育と)顔合わせで初めて会って、ビデオを見た時にすごい人だなと思っていたので緊張しました。一番上手だと思っていたので組むことができて本当に良かったです。実際に組んでみて、あまり大きいとはいえない体から受けたことのない突きやパワーを感じて、どこからその力が出るのか不思議に思ったくらいです。明治の少林寺拳法部はオンとオフの切り替えがしっかりしているということを感じました。大会まで本当に時間はないのでできることをしっかりこなし、偉大な先輩に追い付いていけるように頑張りたいです。今更焦ってもしょうがないので、当たって砕けるぐらいの気持ちで大会に臨みます」

◆高橋 育恵 たかはしいくえ 政経3 越ヶ谷高出 153cm
◆堀尾 愛 ほりおあい 商1 姫路商業高出 160㎝

~男女二段以上の部 西口・湯木組~
西口

「監督に女子と組むかもしれないと言われていたのでそこまで驚きはなかったです。男子とは勝手が違うのですが、あまり力がある方ではないので自分には女子と組むのが合っていると思います。練習は今までで一番充実しています。まだまだで焦りもあり、特に飛び受け身がもう少しですね。自分がないということもあるのですが、湯木は体力があります。精神的な部分でもう少し詰めていきたいです」

湯木
「自分が成長できる良い機会だと思います。(西口は)練習をしていても楽しいし本当に少林寺拳法を楽しむことができています。スピードがあるのが西口の特徴だと思います。2回ケガをしてしまったので練習ができない時がありました。練習したことを出し切ることができれば結果は後から付いてくると思います。あとは通し練習をもう少しやって本番に臨みたいです」

◆西口 拓真 にしぐちたくま 農4 千里高出 170cm・53kg
◆湯木 遥子 ゆきようこ 商4 国分寺高出 157cm

~男子初段の部 佐々木・平野組~
佐々木

「1年生から一緒にやってきたが(平野と)組むのは初めてです。上級生になって、後輩に初心者であってもここまでできるということを見せていきたいです。2人で時間をつくって練習してきました。練習通り演武をすれば結果は伴ってくると思います。(平野は)研究熱心でいつも努力しているのを見て尊敬しています。普段はもの静かですが気迫にはすごいものがあります。とにかく結果が欲しいです。ただ頑張るだけではなく自分たち51期の成長を見せつけて見せます」

平野
「同期と組めるのは本当にうれしいです。佐々木も言っていましたが、51期の強さを証明したいです。(佐々木は)いつも一生懸命だと思います。昨年は全く試合に出ることができなかったので今年に懸ける思いは強いものがありますね。何度も言いますが、自分自身のためだけでなく51期のためにも結果を残したいです」

◆佐々木 悠太 ささきゆうた 理工3 東北学院高出 175cm・66kg
◆平野 佑季 ひらのゆうき 法3 石橋高出 170cm・69kg

~男女初段の部 村越・三橋組~
村越

「今まで男子しか組むことはなかったので、大学特有の女子と組むことで自分の視野を広げるという意味でも今回の組を楽しみたいです。(昨年組んでいた)清水と組めませんでしたがこれからもっと経験を積んでいき成長することができたら、またいつか組みたいです。相手が女子なので力加減など、今までのようにはいかない部分が多くありますがどうやったら相手を生かせるか考えていきたいです。1カ月間骨折で練習ができなかったので少し焦りもあります。(三橋は)動きが丁寧にできています。採点されるので1位という結果だけでなく点数も他と差をつけていきたいです。昨年の全日本学生大会のビデオを見て一つ一つ反省点をつぶしていきたいです」

三橋
「初めての男子ということなのでやりにくさもあります。先輩がケガをしている間に自分の弱点などを見つめ直していました。とにかく先輩に付いていけるように頑張っていきました。明治の少林寺拳法部は高校生の時に試合を見て、かなり技術が高いという印象を受けました。(村越は)背丈も違うので難しさを少し感じています。初段以上の部ということですが、二段やもっと上の段位を意識して演武に臨みたいです」

◆村越 雄磨 むらこしゆうま 政経2 川越東高出 171cm・62kg
◆三橋 智恵 みつはしちえ 政経1 成田国際高出 159cm

~三人掛けの部 宮嶋主将・村山・清水組~
宮嶋主将

「三人掛けに関しては高校生の時に四人掛けなどをやっていた体の使い方は通用する部分がありました。演武ということに関しては通ずる部分もあるのですが、空気感であったり2人が同時に来る場面に違いを感じます。また、一つ一つの技が雑にならないように心掛けていきたいですね。自分は短期集中型なので、練習時間も確保できましたし積極的に行い、メリハリをつけて練習できました。自分で演武の完成というものを決めないでどんどん良いものを追及していきたいです。3人それぞれに持ち味が違うのでいろいろな構成があります。結果を求めるのはもちろんですが、とにかく自分のできることをやり切りたいです。全体の底上げができそれぞれの特徴が生かせる組み合わせを考えました。チーム全体の雰囲気としては上がってきているのですがその分ケガをしてしまっている部員が多いのでそこには気を付けてほしいです。部員全員に自分の力を出し切ってほしいですね。自分が主将で良かったと言われるような1年にしたいです」

清水
「三人掛けは初めてで対面していない状態というのが難しいです。幹部の先輩とできる機会というのはなかなかないので、ここで成長していきたいです。いろいろな人とできるのは良いことだと思います。(宮嶋は)主将として、言葉というよりも行動で示す人だと思います。先輩2人ということで多くのことを教えてもらう立場なので、先輩に付いていくようにしています。先輩の言うように完成というものはないので成長していきたいです。先輩に教わったことを全て出し切ることを意識して演武に取り組みたいと思います」

◆宮嶋 祐貴 みやじまゆうき 商4 桜林高出 173cm・63kg
◆清水 遼太 しみずりょうた 商2 川越東高出 170cm・65kg

~男子単独有段の部 小平~
小平

「単独ということで練習では孤独を感じる部分もあります。ライバルを自分で見つけていかなければならないですし、相手がいないことで足の運び方なども難しいですね。通しでやることで自分自身の演武をとにかく見つめ直しています。就職活動が忙しくてなかなか練習ができなかったのですが、今のところ演武の完成度としては高いと思います。最優秀賞がやはり目標です。体があまり大きい方ではないので動きが大きく見えるように努力しています。4年生なので自分が大会で活躍するのは当然として、後輩に指導をして入賞ができるようにしてあげたいです」

◆小平 良太朗 こだいらりょうたろう 政経4 世田谷学園高出 167cm・60kg

1年のスタートとなる関東学生大会がいよいよ始まる。昨年から組んでいるペアはなく、全てが新たな相手との演武だ。力を出し切り最後に笑顔を見せる拳士が多くなだろう。そのような気迫を多くの選手から感じ取ることができた。