怒涛の逆襲劇!筑波大に勝利/春季関東大学男子1部リーグ戦

2012.04.28
怒涛の逆襲劇!筑波大に勝利/春季関東大学男子1部リーグ戦
 「負ける気がしなかった。僕の直感はよく当たるんですよ」(鎌田将人・法3=城山)と笑いながら試合を振り返った。筑波大に勝ったのは数年ぶりだ。昨年は東日本インカレでも秋季リーグ戦でも勝てなかった相手にフルセットの接戦を演じ、そして見事に倒してみせた。慶大戦での敗戦から1週間。「寝れないほど悔しかった」と口をそろえた悪夢を乗り越えチームは復活した。

 第1セット序盤はお互いに点の取り合いになり、一進一退の攻防を繰り広げた。「ミスがなかった」(澤田潤主将・商4=浜松日体)と振り返える終盤、明大は1回目のタイムアウトを取ると、そこから流れは一気に明大へとやってくる。杉本匠(政経2=聖隷クリストファー)、有田賢史(政経2=福岡大大濠)らの活躍で4連続ポイント。25-21で第1セットをものにした。
 しかし、第2セットの開始直後、明大のミスから一気に5連続ポイントを筑波大に許す。中盤こそ競り合ったものの、終始リードを奪えないまま終盤にも4連続失点で太刀打ちできず。17-25でこのセットを落とし、セットカウントを1-1のタイにされてしまう。

 何としてももう1度リードしたい明大。だが、その思いとは裏腹に第3セット開始から筑波大の出耒田の高い打点から放たれるスパイクを思うように返すことができず、4連続失点を喫すると、その差を埋められないまま17-25でこのセットも落としてしまう。
 セットカウントは1-2。追い詰められた明大に先週の慶大戦を思い起こす。またこのままズルズルいくのか。だが、この日の明大は違った。第4セットに入ると再び第1セットのような接戦になった。終盤は杉本や大塚陸(政経3=日本航空)の活躍で連続ポイントを奪い23-21にすると、筑波大はたまらずタイムアウトを入れる。だがそれでも終盤の明大の勢いは衰えず、最後は大塚が決め25-22。セットカウントを2-2として最終セットに望みをつないだ。

 迎えた第5セット。「4セット目の勢いでいった」(鎌田)という明大は5連続ポイントを奪い、一気に筑波大を引き離しにかかる。その後は点の取り合いになるが、終盤には筑波大が意地を見せ3連続ポイントを奪うも、序盤に得たリードを埋めるには至らず。最後は有田のスパイクが決まり、15-10で見事に筑波大を下した。コートに倒れ込んで喜びを表した選手たちの姿が印象的だった。

 「先週の慶大戦をあんな形で落としたのは選手たち全員が悔しかったと思う。夜寝つけなかったという選手もいた。そういう意味では慶大戦から成長できたのかなと。自信にもつながった。筑波大に勝ったのは大きい」(澤田)と勝利をかみしめた。「サーブカットを丁寧に行けと言っていた。ミスを出したけど、よく立て直してくれた。今日の勝利を精神的な自信にしてほしい」(英監督)と指揮官も納得の試合内容だった。これで3勝1敗。まだまだ優勝を狙える位置につけている明大に、今後も目が離せない。