日大に敗戦も最終シングルスで意地を見せる/関東大学春季リーグ戦
男子は、日大に「実力の差もある」(末松純・政経4=福岡大大濠)と言うようにシングルス、ダブルスを2試合ずつ終えた時点で全てストレート負け。ここで奮起したのが橋本翔太郎主将(政経4=青森山田)であった。
第1セットを14-21で落とし、もう後がない状態に追い込まれてしまう。第2セットも中盤までリードを奪われるが、粘り強く球を拾い続けると15-15で同点に追い付く。そして、17-16と逆転するとそのまま押し切り、この日初めてセットを奪った。勢いに乗る橋本主将は最終セット、1点を争う展開になるが常にリードして試合を進めていく。気合の入ったプレーで、ベンチに座る部員に文字通り、主将としての背中を見せて勝利した。
また、女子は今年から2部に昇格したばかりの相手にまさかの4試合を落としてしまう展開となる。入替戦に進むためにも1試合たりとも落とせない状況になってしまった。そこで最終シングルスに登場したのは、ケガからの復帰にもかかわらず初日に活躍した瀬川桜子(農3=埼玉栄)だ。「上級生としてプレーで後輩を引っ張っていきたい」(瀬川)と語るように、序盤はリードを奪われることもあったが、徐々に相手を圧倒し始める。感情を表に出さず冷静にプレーし、2-0のストレート勝ちを収めた。
次戦までは1週間の期間が空くことになる。この1週間でどこまで気持ちを上向きにすることができるかが勝利のカギだ。「諦めずにやっていきたい」と前を向く橋本主将のプレー、「バドミントンが楽しい」と語る瀬川のプレーが次の試合とつながっていくに違いない。
☆選手のコメント☆
<男子>
橋本主将
「みんなの応援がすごく盛り上がっていてそれに助けられました。相手は身長が高くて左利きで、ショットが鋭くて最初は対応できなかったです。でもポイント11-14くらいで自分が点を取って、相手を崩すことができたので余裕を持ってプレーすることができました。チームとしてはもっとやれると思います。1部は確かに技術ではかなわない部分もありますが気持ちで勝っていきたいです。次から益々勝つのが難しくなりますが、諦めずにやっていきたいです」
末松
「とても悪い試合という訳ではなかったのですが、気持ちで焦りが出てしまいました。それが(第1セットの接戦を落とした)原因でもあります。力の差もありました。技術以上に気持ちが大事になってくるし、1週間でできることは気持ちの部分が多いのでそこを上げていきたいです。4年生として(勝てないのは)情けない。(次戦以降の目標は)やっぱり勝つことしかないと思います」
<女子>
瀬川
「大きな大会は(ケガ以降、リーグ戦が)初めてだったので緊張していたのかもしれませんがあまり意識はしていませんでした。とにかく一本一本大事にしていきました。ダブルスのときは、味方を盛り上げるためにも感情を表に出しますけどシングルスのときは1人なので感情をあまり上げ下げせずに、集中するようにしています。個人個人の課題があると思いますが、自分としてはダブルスで2試合とも負けてしまっているので何とかしたいです。上級生になって責任も出てきたのですが、あまり言葉で引っ張っていくことはできないので、プレーで後輩を引っ張っていきたいと思います。ケガをしたことで多くのことを感じることができましたし、やっぱりバドミントンは楽しいですね」
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