
西岡が優勝!二村、小川も3位/東日本学生新人選手権
85㎏級では本多達雄監督からも部員からも期待を集める西岡が見事優勝を果たした。最初から「優勝するつもりでいた」と1年生ながら強気な姿勢で試合に臨んだ。そんな彼だが、大学へ入学する直前までは入院をしていたという。今大会は「やっと調子が戻ってきたところ」。145㎏の1本のみの成功となったジャークは自己ベストより15㎏も低い。3本目には153㎏の大会新記録に挑戦するも、やはり本調子ではないからか成功できずに終わってしまった。「記録は納得できていない。大会新は取っておきたかった」と自身の試技に悔いが残る。しかし、大学初の表彰台。「久しぶりの試合で緊張した」と話していた西岡も、試合後は「優勝できて良かった」と、どこかほっとした表情を見せた。今年の目標は「1年生でインカレに出る」。今後の彼の成長にさらなる期待が集まる。
62kg級に登場したのは二村。大学初の大会に「緊張がすごかった」と話したものの、自己新記録で堂々の3位入賞を果たした。緊張を感じつつも自分の試技ができたその原因は周りの応援にある。高校の時とは量が違うという明大の応援。今回の新記録も「応援がかなり力になっている」からこそのものだ。
「正直うれしい」と大学初の表彰台を笑顔で語った二村だったが、スナッチでは3本目で成功した重量を2本目で落とし、ジャークでは練習でクリーンできた重量をクリーンすることができなかった。「もったいない試合をしてしまった。詰めが甘い」と、自身の結果をしっかりと振り返る。
表彰台のうれしさを感じる一方で、記録に物足りなさを感じた二村。「もっと重い重量で勝負したい」。そのハングリー精神でさらなる記録更新を狙う。
続く69㎏級では、小川が落ち着いた試技で良いスタートを切り3位入賞。「緊張よりもわくわく感。楽しかった」と見事に試合を自分のものにした。目標としていた自己新記録にも挑戦する予定だったが「確実に表彰台に乗ろう」と決心し、プラットに向かったという。
満面の笑みで試合を終えた小川だが「ジャークの1本目が取れていればもっと重い重量もいけたはず」と反省もある。今後は反省を生かし「出られる試合で少しでも多く表彰台に乗りたい」と目標達成のために突き進む。
77㎏級には吉川琢磨(政経1=明石南)、中野雄介(農1=杵築)、大皿健太(法1=明石南)が出場。
「とりあえず負けたくなかったから勝つ気で行った」と意気込んで試合に臨んだ吉川は、得意のスナッチで見事1位をマーク。本人も満足気な様子を見せたが、ジャークでは2本の失敗を許し、トータル4位。しかし「緊張はなかった。楽しかった」と笑顔でプラットを後にした。「今後はジャークを伸ばして、負けんようにする」。彼の力強い試技に注目だ。
一方、中野はスナッチ、ジャークともに成功は1本ずつと悔しい結果に。大皿は試技中に苦しい表情を見せるも、失敗は2本に抑えトータル209㎏で14位に終わった。
そして94㎏級の片山智裕(政経2=埼玉県立川口)ら2年生勢は「もうちょっとできた」(足立)と納得のいく試技ができず奮わなかった。
1年生にとっては大学初めての大会。しかし、どの選手も恐れることなく堂々とバーベルへ挑戦する姿は未来のエース誕生を予感させた。3人が表彰台へ上ったことについて、本多監督も「これからもっと記録が伸びていく」と期待は大きい。また、2年生勢は思うような結果を残せなかったものの、学年が一つ上がったことによって「楽になった」(足立)「練習はものすごく活気がある」(佐藤)と、より競技に集中しやすい環境になっている。
今年度から月に2回全員でミーティングを行い、部の統一を図っている。練習では「団結力がある。やる気が出る」(小川)とその成果も表れ始めているのかもしれない。シーズンはまだ始まったばかりだ。今後の彼らの成長そしてその活躍に注目だ。
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