FW陣大爆発!大量得点で初戦を飾る/関東大学選手権大会

 春の氷上に熱い戦いが帰ってきた。昨年震災の影響で中止に追い込まれ、2年ぶりの開催となった本大会。「この試合の内容次第で、今後の流れが決まる」(奥平将斗・政経4=釧路江南)という初戦だったが、大量26点を奪い完封。連覇、そして3冠に向けて最高のスタートを切った。

 第1ピリオドから怒涛(どとう)の攻めを見せた。開始早々の1分31秒、ゴール正面から高橋佑輔(政経2=武修館)が放ったシュートは相手GKのグローブを弾き、先制点を奪う。3分4秒には、新キャプテンの牛来拓都(営4=北海)のパスを大津晃介(法1=日光明峰)が冷静に流し込み、1年生一番乗りの得点を挙げた。12分13秒には大椋舞人(法1=白樺学園)にもゴールが生まれ、9-0でこのピリオドを終えた。

 第2、第3ピリオドに入っても流れは止まらない。23分6秒にはゴール前の混戦から、小原卓朗(政経4=白樺学園)が泥臭く1点を奪う。その後も立て続けにゴールが生まれ、26得点で昭和大を圧倒した。

 この試合、ひときわ目立ったのが1年生の存在。1セットに入り3ゴールを奪った大津や、2ゴール4アシストの大椋、1ゴール1アシストの永井遼(営1=白樺学園)はいきなりチームに適応し、規格外の活躍を見せた。今年の1年生は「みんな走れる」(伊藤優人・商3=白樺学園)と新人離れした豊富な運動量が魅力。明大伝統のパスホッケーに、今年は動きが加わった。

 シーズン2冠を目指した昨季だったが、リーグ戦は2位、インカレでは4位に終わるなど悔しい結果に。今年の4年生は、昨年から主力として活躍した実力者がそろう。「結果を出さないといけないチーム」(上野滉太・政経3=北海)。チームの目標は3冠。1チームしか登れない頂に向かって、確かな一歩を踏み出した。

[髙村洋輔]

☆コーチが選ぶ「今日のMVP」☆
FW高橋、FW大津

「無失点だったので、GKの佐藤永和(文2=軽井沢)にしてあげたいけど、今日はこの2人で。高橋は6得点決めたのもありますが、課題であったペナルティーが0個だったのは大きいです。大津は、デビュー戦でこれだけ点に絡むことができれば最高です」