リーグ戦2連敗、上位入賞に暗雲が立ち込める/関東学生春季1部リーグ戦

2012.04.17



 試合終了後、開始直後に見られた選手たちの笑顔はなかった。リーグ戦2回戦、対日大戦は30-37で敗北し、開幕2連敗。昨年、半世紀ぶりの3位入賞を果たした明大は早くも上位入賞が厳しい状況になってしまった。

 出だしは良かった。前半開始直後、相手の右サイドを崩し小澤亮太(法3=富岡)が先制点を挙げる。続けざまに明大の特徴でもある速攻でまたもや小澤が得点。選手たちは声を出しガッツポーズを見せた。しかし、前半終盤になるとキャッチやパスでの簡単なミスが目立ち、相手にリードを許してしまう。前半終了間際にはこの悪い流れを断ち切るように、横田健嗣(商4=藤代紫水)が強引なロングシュートを決めると、2点ビハインドで前半を終えた。

 しかし、後半に入ってもその流れが変わることはなかった。簡単なミスの連発により、流れは日大のもの。そんな中、堤由貴(営2=洛北)が個人技で相手ディフェンスを崩しにかかる。「自分の特徴を生かしたプレーで流れを引き寄せたかった」と果敢に攻める。しかし簡単なミスは止まず、点差は10点に。チームからは焦りの色が隠せない。後半終了間際にはキーパー荻原良太(営3=駿台甲府)のファインセーブ、エース・池辺大貴(政経3=藤代紫水)の得点で勢いを取り戻すが、試合をひっくり返すことはできなかった。

 敗因は明らかに簡単なミス。「普段の練習が甘い。練習と試合が別物になっている時点で終わり。そんなことだから今日みたいにミスが多くなってしまう」と松本勇監督は厳しい表情で語った。今のチームでは上位入賞は厳しい。チームの立て直しが急務だ。