4得点でリーグ戦初勝利/関東大学1部リーグ戦
4月とは思えない風と寒さの中で今年度第2試合が始まった。明大は阪野豊史(商4=浦和レッズユース)と三田啓貴(政経4=FC東京U-18)を中心に攻撃を組み立てていく。5分には岩渕良太(文4=FC東京U-18)がシュートもこれは得点にならない。そんな中で迎えた17分、岩渕が運んだボールをゴール前で回していき、最後は阿渡真也(法4=鹿島学園)が阪野にボールを渡し、阪野は転がりながらもシュート。これが先制点となる。さらに28分には雨の影響で相手がクリアミスをしたボールを岩渕が冷静に決め、2-0と相手を突き放す。明大はいい流れで前半を折り返す。
後半も明大の攻撃が続く。後半6分、矢島が左サイドを攻め上がり、三田がクロスもGKにはじかれる。2分後の後半8分には岩渕、梅内和磨(政経3=FC東京U-18)、阿渡、阪野とボールを華麗につないでいくもシュートまでいかない。しかし攻め切れない中で相手にペースが移り、守りの時間が続く14分。左コーナーキックから点を決められてしまい、2-1に。しかし今年度の明大はここで流されない。28分には阪野の絶妙なパスに飛び出した梅内が飛び出すもペナルティーエリアでGKとDFに挟まれ、倒されてしまう。これがイエローカードとなり、PKを得る。これを岩渕が決めて3―1。直後の39分には途中出場の山村佑樹(政経4=FC東京U-18)からのボールを三田がクロス。それを完全にフリーだった阪野が頭で決めて4-1と勝利を確実なものにする。そのまま試合は終わり、明大は今年度初勝利を手にした。
開幕から2試合を終えて総得点7点と爆発的な攻撃が光っている今年度の明大。「今年は大量得点が狙えるチーム」(岩渕)と攻撃には自信が見える。一方前節3失点と大量失点を許してしまった守備では1失点に抑えたが、前節に引き続きセットプレーからの失点となってしまうなど課題もしっかりと見えてきた。次節は「失点なしの大量得点で勝ちたい」(松岡祐介主将・政経4=広島皆実)と連勝を目指す。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「前節はドローということで勝ち切れなかったが、逆にそれでプレッシャーもかかる中選手たちも躍動して、ほぼ完勝した。素晴らしかったと思う。今季の4失点とも全てセットプレーからで、課題は逆に明確。前節課題となってた部分があって、そこも流れの中で修正できたので良かった。(昨季でとは選手も結構変わりました)でもずっとⅠリーグだったりトップサブで鍛え上げてきた選手、サブメンバーだった選手がスタメン張って頑張ってくれたりしている。前節より非常に安定してたし、コンパクトな状態をキープできた。しかし後半は少し相手がサッカーを変えてきてロングボールを蹴られた時の動きが遅いというのがあった。ゲームを早く読んで修正してほしいというのはあったが、リーグ戦なのでそこは少しずつやっていけばいい。今年はテンポの速いサッカーを90分続けるのがうちの今年の目標。哲学が少し変わって、“いいディフェンスからいいオフェンス”というのはもちろんだが“相手陣内でサッカーをする”というのがテーマ。それは攻撃も守備も切り替えも全て。前半はそれをかなりできてたんじゃないかな、と思う。後半は相手が長いボール蹴り始めたわけだから、その分前から積極的に行くべきだった。(前節3得点、今節4得点と攻撃陣の調子は)今季は点は取れると思うが、その分守備がスカスカしてしまうかもしれない。だからその辺のバランスを少し取れ始めたのが今日の試合だったのだと思う。(今季のチームの雰囲気は)練習でも見受けられるがオンとオフの切り替えの差がつけられるのが今年のチームのいいところ。試合に出られない選手もすごく一生懸命練習している。いよいよ明治も“覇業”と言っている以上は、みんなでそうやって作り上げていってほしい。(次は順大です)相手はリスペクトするが、今は明治のサッカーの完成に向けて一歩一歩着実に積み重ねていくだけ。今日の勝利が彼らに勇気と自信を与えてくれたと思う。僕の言葉よりも勝ち点3が一番大きいと思うので、またしっかり準備して臨みたい」
・松岡主将
「立ち上がりから雨が降っている中、裏からの攻めをしていい展開だった。そんな中でシュートを打って先制点を取れて良かった。前節からセットプレーでの失点が続いているのは課題。前向きに考えてセットプレーで失点しなかったら無失点に抑えられると考えていきたい。次節に向けてセットプレーの練習量を増やし、また根本的にセットプレーを与えないプレーができるように修正していきたい。チーム全員で攻めていていい結果が出ている。守備も前節の3失点から1失点と減っているので次節は無失点になるように成長していきたい。セットプレー以外の課題を挙げるなら、後半失点の前後10分くらいに自分たちの流れでないときにどういうプレーをするか。サッカーは90分あってそういった時間帯も出てくるとは思うが、その中でいかにカバーして失点せずに自分たちのペースに持っていけるか、そこを集中して直していきたい。次節は立ち上がりから自分たちのサッカーをして後半の悪い時間を減らし、失点なしの大量得点で勝ちたい」
・阪野
「今日の試合では前半に先制点を取れたのがやっぱり大きかったんじゃないかな、と思う。どんな相手でも先制点取れると相当有利になる。今日は点を決められて一安心だったが、やっぱり雨でグラウンドが結構ぬかるんでいるところがあったのでこういうときにどういうプレーするのかをもう少し考えないといけないと思った。今日は結構押し込めてたので、そういうときは強いと思う。でも今日の失点もセットプレーからで、前節も3点取られているので、そういうところで取られてしまうと厳しいゲームになってしまうので次は気を付けていきたい。そういうところはほぼ一対一なので、しっかり見ていかないといけない。(次は順大ですが)1試合1点取るのが目標なので、また点決めて勝てればいいかなと思う」
・岩渕
「今季初勝利で良かった。前節3得点で今回4得点と調子はいい、今年は大量得点が狙えるチーム。これからも続けていきたい。前節の3失点から1失点になったので守備の課題は調整できたと思うが、全てセットプレーからの失点なのでその点はまだ課題。セットプレー以外にも細かい課題があるので修正していきたい。個人的にはチャンスをもっとものにしていかなければと思う。シュートをもっと積極的に打っていくのと同時に最後の精度を高めていきたい。4点取れたのは自分たちがやっていたことが成果として出てきたのだと思う。次節も勝ちにいきたい」
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