攻守に精彩欠き開幕黒星スタート/関東学生春季1部リーグ戦

2012.04.15



 昨年は春・秋リーグ戦、インカレ全てで半世紀ぶりの3位と大躍進を遂げ、今年はさらなる期待が懸かる明大。リーグ戦優勝に向け何としても勝っておきたかった開幕戦だったが、おととしのインカレ王者・国士大に完敗。苦しいスタートとなった。

 前半序盤は完全に明大ペースだった。運動量を生かした1-2―3ディフェンスがうまく機能し、守りから速攻という得意の形でいきなり2連取。そのまま勢いに乗っていきたいところだったがここから得点が止まってしまう。ディフェンスが機能していただけに「あの時間に点差を離せなかったが痛い」(横田健嗣・商4=藤代紫水)とここから試合は一進一退の展開に。しかし徐々に相手エースのカットイン、ロングシュートが決まり出し失点が増え出す。それに加えてオフェンスでは昨季連続得点王の池辺大貴(政経3=藤代紫水)や大倉有勲(商3=北陸)のマークを厚くされる中で得点が伸びない。20分に逆転を許すとそこから一度は追い付くものの徐々に離され前半を9―13で折り返す。

 巻き返しを狙った後半。開始3分に池辺のロングシュートなどで2点差まで詰め寄る。しかしここからディフェンスで相手エースを中心とした多彩な攻撃に対応し切れずに失点が止まらない。「点差が離れた時に消沈してしまった」(横田)とここから攻守ともに元気なく一時は10点差を付けられてしまう。ラスト5分に池辺が連続得点を挙げ、一矢報いるも24―31で試合終了。

 開幕勝利はならなかったものの今年からレギュラーとなった寺津篤(農2=藤代紫水)が3得点、エース・池辺が8得点と明るい材料も見られた。優勝争いに残るためにも絶対に負けられない日大戦。「必ず勝ってチームをいい流れにしていきたい」(池辺)と意気込んだ。

~今日のコメント~

横田
「立ち上がりは良かったがそこから点差を離し切れないうちに、逆転されてしまった。あの時間点差を離せなかったのが痛い。点差が離れた時に消沈してしまったのも反省。相手のエースに次々と点を取られて勢いを付けてしまったのも課題として残ったことです。池辺と大倉にマークが集中するのは分かっていることなので、僕も含めて周りが点をもっと取らないといけない。(4年生として唯一出場していることについて)昨年からそこまでメンバーが変わっているわけではないのでそこは特に気にしていない。最上級生として去年の先輩方を見ていてやらなくてはという責任は感じている。明日は切り替えて絶対に勝ちます」

池辺
「今日は自滅。見ている人につまらない試合にしてしまった。日頃の練習の成果がそのまま試合中のプレーにつながってしまったことは反省。しっかり切り替えていかないといけない。チームスポーツなので個人だけではどうしようもできないこともある。全員が自分たちの弱いところを知り、底上げしていかなくてはいけない。明日は必ず勝っていい流れにしていきたいです」

荻原良太(営3=駿台甲府)
「試合で離されて諦めムードがあった。そこで勝負がついてしまったと思う。ここは修正しなければいけない。ディフェンスは当たりが弱く、打たせてはいけない人にシュートを打たれてしまった。オフェンスはエースやセンターで打てなかったのがつらかった。センターの代わりを増やそうとしているので人がよく入れ替わったが、その結果中途半端になった。自分は大事なところで取れなかった。上級生ということを意識し過ぎて空回りしてしまった」

安田祥樹(農3=藤代紫水)
「スタートダッシュをしたかったが結果的に負けてしまい悔しいです。練習の時からシュートが入ってなかったのでそれが試合にも出てしまった。(具体的な課題としては)早いパス回しをされた時にディフェンスで対応できなかった。とにかく切り替えて明日は勝ちにこだわっていきたい」

寺津
「前半の立ち上がりにチャンスを外して離せなかったのが痛い。ディフェンスでも相手のエースに同じパターンでやられてしまう場面が多すぎて失点が止まらなかった。(今年からレギュラーとして出場しているが)2年生だからといって何も意識はせず、みんなと同じようにチームが勝つことに貢献できるようなプレーをしていきたい。明日は切り替えて日大に勝ちます」