
3失点を喫し開幕戦を白星で飾れず/関東大学1部リーグ戦
2012年シーズンがキックオフされてから9分後。明大は早くも昨年リーグ準優勝の実力を見せた。スローインから阪野豊史(商4=浦和レッズユース)が中央に持ち込んだボールを、昨年のインカレではスーパーサブとして活躍した梅内和磨(政経3=FC東京U-18)がシュート。幸先よく先制点を得ることに成功する。しかしその後はこぼれ球に詰めるもポストにはばまれるなど、なかなか得点には結びつかない。すると徐々に日体大にボールを持たれる時間帯が目立つようになり、ついに前半終了間際の46分にゴール正面からのFKをきれいに左隅に決められてしまう。試合を振り出しに戻されたところで前半が終了した。
エンドが変わった後半にも開始7分でペナルティーエリア左側からのFKを最後はヘディングで決められ、逆転を許してしまう。するとわずかその3分後、またも阪野から受けたボールを梅内がシュート。一度はキーパーにはばまれるもこぼれ球に詰めてきっちりとゴール、この時点で2-2とした。その後なかなかペナルティーエリアに入ることができない時間帯が続くと、24分にはこちらもキーパーのこぼれ球に詰めた日体大に再び勝ちこされてしまう。さらに明大は、三田啓貴(政経4=FC東京U-18)が倒されて獲得したPKも相手GKにはじかれてしまい、だんだんと悪い空気が漂い始める。しかしこれを変えたのが途中出場の矢田旭(法3=名古屋グランパスU-18)。積極的に攻め続けると、後半ロスタイムには石原幸治(政経2=市立船橋)からのボールを右足で決めて再び同点に追いつき、意地を見せた。ここからもう1点が欲しいところであったが、無情にも試合はそのまま終了。
今節は開幕戦ということもあり、特有の難しさもあったことだろう。課題としてはやはり「守備の甘さ」(梅内)。これを1週間で消化し、次に控える東学大戦では「いい守備からいい攻撃へ」の明大のサッカーを見せてくれることに期待したい。
☆今日のコメント☆
・松岡祐介主将(政経4=広島皆実)
「結果的には良くないが、とても悪いというわけでもない。決めるところを決めれば勝てたと思う。前半のうちに3-0くらいにしていれば失点することもなかった。日体大は思っていたより強かった。例年、失点するとそこから立ち直れないのが明治だったか、そこは結構改善できてきた。ぶれないメンタルが成長してきたので、あとはいかに失点を少なく、そしていかに多く点を取るかを意識したい。今年は、前線には昨年から経験のある選手が残っている。後ろは自分がしっかりしないといけない立場。チームとしてはより攻撃的にやるということを目標にしている。その最初の試合として、3点取れたことは評価するが、3失点は課題かな、と思う。自分たちがやろうとしているのは、前から前からボールを奪う守備。それを最後までできなかったのが今日の試合で、前半はできてたのでそこで点を取れなかったのが反省点だと思う。昨年は7月くらいに大きなケガをしてしまって、回復が冬くらいまでかかってしまったのであまり試合に出られなかった。でも1、2年の時にある程度試合も経験させてもらってたので緊張とかは特になくできた。主将になった経緯としては、立候補したという部分もあるが、そこから選手同士で納得するまで話し合って決めた。今季のチームの目標は、スローガンが『覇業』ということで、上を目指すにふさわしい集団になることを目指している。具体的にはタイトルを獲ることを目標にしている。次節の対東学大戦は、なるべく失点を少なくして、そして多く点を取って明治らしく攻撃的にやっていきたい」
・阪野
「入りはすごく良くてイメージ通りだったが、自分が点を決められなくて苦しい展開になってしまったので、そこはしっかり反省して切り替えてやっていきたい。昨年は相当後ろ(のメンバー層が)が厚かったけど、今日はたくさん点が入ってしまったけど今年もしっかり修正して守ってくれるんじゃないかな、と思う。今年は、こっちが主導権を握れる展開にしたいのでしっかり前からプレッシャーに行って、つないで、というプランはある。練習も楽しく厳しくやっている。自分自身としては今は結構調子良くて、今日も点は決められなかったがそれ以外は本当に調子良かった。次節は、しっかり点を決めて勝ちたい。あとは守備面として、練習試合で毎回失点してるみたいなので、ゼロでいけたらいい」
・梅内
「引き分けと言うことで、前線の選手が決めるところを決められていればもっと楽な試合だったのかなと思う。2点決めたが、他のプレーは大したことなかったので、ここから1週間でしっかり練習して次に臨みたい。守備に関しては、課題がたくさんあるのでそこをしっかり詰めていきたい。セカンドボールとか、裏への対応とか全然だったので、もっと楽をしてボールが取れるようにしていかないと駄目だと思った。3失点中2点がセットプレーからということで、セットプレーは集中してやっていきたい。今年のチームは元気で勢いはあるけど、守備が甘い。そこをなんとかすればもっと強いチームになれると思う。自分ももう3年生なのでチームを引っ張っていく。次節は東学大戦で、知り合いもたくさんいるので絶対に負けたくない。自分が点を取って、ゼロ点に抑えて勝つ」
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