昨年の強さは本物、神3位入賞/東京選手権

2012.03.23
 明大の主軸がまたも活躍を見せた。国内では全日本選手権に次ぐ大会といわれる東京選手権。今大会で明大の新エース・神が3位入賞を果たす。さらに、昨年は準レギュラーであった横山がベスト32とランク入りし、明大の選手層の厚さを証明した。ダブルスでは神・平野組がベスト8に入り、全日学王者としての存在感を示した。

 「最低でもベスト4を狙っていた」と自信を持って言った神だが、1つの懸念があった。それは準々決勝で当たる日本代表の張(東京アート)との対戦。昨年、神は張と3回対戦したが全敗で終わっている。しかし、「相手のやり方は分かっていた」と日本代表相手に余裕を見せる。試合は言葉通りの展開へ。序盤から神のペースで試合は進み、セットカウント3-1で迎えた第5ゲーム。追い込まれた張のプレーから一進一退の攻防が続くと、神が仕掛けた。ポイント5-5の勝負所でサーブを変えてポイントを連取。一気に勝負を決めた。準決勝では、丹羽(青森山田高)と対戦。世界でもトップクラスの選手である丹羽に自分のプレーをさせてもらえず、セットカウント4-0。惨敗を喫した。

 明大のレギュラーが活躍を見せた一方、準レギュラーの選手たちも活躍。その中でも横山は神に次ぐ結果を残した。相手の棄権など運もあったが、目の前のチャンスを確実につかみ、ランク入りを果たす。「今年は全大会でランク入りするのが最低限の目標」という横山の最初の一歩である。
 昨年、歓喜に沸いた春季リーグ戦は間近に迫っている。今大会は春季リーグ戦直前の最後の公式戦。そこで目立った活躍をしたのは、横山を筆頭にした準レギュラー選手たちであった。「リーグ戦は自分が出て1本取って来る」と横山はレギュラーとして試合に出場する意識を既に持っている。厳しいレギュラー争いを勝ち抜き、どの選手がリーグ戦の舞台で活躍し明大を2連覇に導いてくれるのだろうか。